お菓子は好きですか?お菓子ってついつい食べすぎてしまいますよね。
でも、小さな頃を思い返してみるとお菓子に対するワクワク感のようなものはあまり感じなくなった気がします。
今回は菓子職人が異世界に転生して「お菓子のために」成り上がるアニメの紹介です!!
貧乏領地・モルテールン領の次期領主として期待される少年・ペイストリー。
幼くして類まれな才能を発揮する彼の前世は、将来を約束された天才菓子職人だった!!
「お菓子で笑顔を作ってみせる」
変わらぬ決意を胸に、転生した世界でもお菓子作りに励むペイストリー。
だが、若き少年に数々の苦難と試練が降りかかる。
領地を襲撃する盗賊に、一癖も二癖もある腹黒貴族たち、
さびしい懐事情に、水も乏しく枯れ果てた土地と前途多難......。
立ち向かう武器は、持ち前の知略とお菓子作りへの愛情。
果たして、ペイストリーは幸せ溢れる領地を作れるのか!?
甘くておかしな王道スイーツ・ファンタジー開演!
「おかしな転生」(公式サイト)
今回紹介する「おかしな転生」は30分枠の異世界転生ファンタジー作品だ。
原作は「小説家になろう」からで所謂、なろう系のジャンルに属する作品で例に漏れず辺境の領主の息子として転生した主人公のペイストリーが転生前からの知識とお菓子作りの知識と腕前を活かして?有力貴族とつながりを持ったり、幾度にもわたる戦いで容赦なく敵を打倒したりして所属する国の王族からも認められ、ついには有力貴族のご令嬢と婚約もして成功人生まっしぐらの道を歩んで行くという大筋となっている。
なろう系というと主人公の「俺、なにかやっちゃいました?」に視聴者が総ツッコミするような展開になるのがお約束だが本作ではその心配をする必要はないだろう。主人公の「ペイス」に対してはその父親「カセロール」と従士長「シイツ」が目を光らせていて視聴者がツッコミを入れるよりも早く彼らがツッコミを入れてくれる。
それに加えて本作では主人公が転生前の知識や魔法で騒動やチート能力を発揮することもあるものの、生前からの本人の気質や聡明さや転生後に習得した技術が光る場面も多く、チート能力全開!!という作品にはなっていない。
主題にも含まれるお菓子が物語の鍵となることもあるものの、貴族関係の駆け引きや戦闘や領地経営などの要素が多い本作では主人公の行く末だけでなく、ペイストリーの生まれた「モルテールン領」の発展を楽しむことも出来るのが見どころのひとつとなるのではないだろうか。
また、ヒロインの「リコリス」ちゃんも大変可愛らしく魅力的だ。すこし内気ながらも他人の機微に敏感な彼女は個人的にどストライクで実に主人公がうらやましい物語に華を添えてくれる。
彼女に出会うまで主人公のペイスはお菓子がすべての行動の動機となるほどに菓子狂いな傾向があったが出会ってからは彼女の幸せも同列に重要になるほどには彼女を大切にするようになった。
そりゃそうだよなぁ??
タイトルには「おかしな」ということでお菓子と可笑しいをかけたような印象をもつかもしれないが本作を最後まで視聴してみて、ギャグやとんでも設定などという要素は特に見受けられなかった。そもそも異世界転生やチート能力などが「おかしい」の範囲に入るかもしれないがそういった作品を見すぎてしまったためにそういった常識的な感性が失われてしまっているのかもしれない。
とにかく、物語全体として領地経営や貴族の駆け引きなど、なろう系にしては少し真面目?な要素を保ちつつもしっかりと前世の知識やチート能力である固有魔法も含めて「やらかしていく」主人公の行く末をその目で確かめられてみては如何だろうか。
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