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2023年12月15日金曜日

我が身命を賭してレビューを差し出せ…

皆さんはお元気ですか?健康ですか?

風邪を引いたり、怪我をしたりさまざまな場面でお世話になる薬。

その大半は大きく人類の歴史で見ればかなり後になってから急速に発達したものです。

今では当たり前にある薬の知識を持つ現代の薬学者がそれを持たない中世レベルの異世界に転生したらどうなるか、そんなアニメの紹介です!!

現代日本の薬学研究者であった薬谷 完治は

目を覚ますと、宮廷薬師の名家ド・メディシス家の息子、

ファルマ・ド・メディシスとして転生していた。

ファルマは間違った治療法や薬の調合、

医療行為と呼べない呪術やまじないが横行するこの世界の医療に絶望する。

前世で培った現代薬学に加え、

異世界で手に入れたチート能力【物質創造&物質消去】、

貴族だけが使える【神術】を駆使し、あらゆる疾病に立ち向かう。

そして、真に効果のある薬を広く人々に届けるべく『異世界薬局』を開業する……。


異世界チート×現代薬学!異世界の医療を変える人助けファンタジー、本日開業!


異世界薬局(公式サイト


今回紹介する「異世界薬局」は30分枠のなろう系の異世界転生ファンタジー作品だ。

原作は小説家になろうで、異世界転生モノということだが、少し変わっているところとして既に存在しているある貴族の息子に「成り代わる」形で転生を遂げている事が挙げられる。

基本的にはある時点で「前世の記憶を取り戻した」や「転移した」や新しく「世界に生み出された」存在であるなかでは本作は少し変わった要素を持っていると言える。すこし踏み込んだ話をすると、原作(なろう小説)の終盤にその設定が活きてくる(所謂フラグ回収)場面もある。

それはアニメ作中にも影響を与えていて、第一話から第二話くらいまでは主人公のファルマ(薬谷)が転生先でファルマとして振る舞うために苦労する様が描かれている。そしてその後も本人の意志とは別に周囲から神格化されたりと苦労は絶えないようだ。

主人公の側にいるヒロイン的な立ち位置なのはファルマ専属のメイドである「シャルロット・ソレル」とファルマの父親であるブリュノの弟子で家庭教師だった「エレオノール・ボヌフォア」の二人がいるのだが、転生後の年齢で言うなら歳も近く、愛嬌もあって明るいシャルちゃんがメインヒロイン候補なのだが、転生後も「薬谷」としての自我を割りと保った状態で物語が進むので恋愛的な意味ではエレオノールさんの方がより親しい関係になっていて、シャルちゃんはどちらかというとマスコット的な立ち位置に収まっている。

お姉さんキャラも元気な(ロリ)キャラもどっちも良いよね。



概ねのストーリー展開としては、主人公が転生後に中世レベルの医療水準では不治や原因不明のの病に現代医学・薬学の知識と転生時に授かったチート能力を駆使してそれらに立ち向かう内容となっている。アニメ版のJIN-仁-みたいなものだろうか。

原作のうち途中までの描写ではあるがきりの良いところで区切られていて(おそらくシンプルで初見でも楽しめるところを意図的にピックアップして描いている)、アニメだけで見てもそれなりに見れる展開であると思うが、前述したような他のなろう系アニメとの微細な差を意識しなければ量産型のなろう系の域を出ない上に、主人公の微妙な立ち位置がなろう系の持ち味をマイルドにしてしまっているため、物足りなく感じる人も居るだろう。

なろう系好きの人にはそんな味変要素も含めてぜひともその目で確かめてみることをおすすめしたい。

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