学校で得るもんなんて嫁しかねえよなぁ？

皆さんは学校へ何をしに行きましたか？
勉強？部活？友人と遊ぶため？
様々な思惑で様々な人達が通う学校ですが、その学校で恋愛をしてそのまま付き合い続けて結婚する人も世の中にはいますね。
こんかいはそんな（けしから）（うらやま）幸運を得た青年の活躍が描く異世界転生アニメの紹介です！！

現代日本で働いていた青年は交通事故にあったことをきっかけに、赤ん坊として異世界へ転生！！
賢者と呼ばれる男に拾われ、魔法を教わりながら「賢者の孫」として育っていく。
その孫の名は……「シン」！
シンは前世の記憶と賢者から教わった魔法で誰もが驚く「規格外」な強さを身に付けていく。
15年が経ち、その成長を喜んでいたのも束の間、賢者から衝撃的な言葉が明かされるーー
「あ、常識教えるの忘れとった！」
魔法ばかりでこの世界のことを知らなかったシンは、
常識と友達を得るため高等魔法学院へ入学することにーー！
魔法も剣術も知識も型破り過ぎる強さに周りがドン引きするほどの
異色な主人公がおくる異世界ファンタジーライフがここに開幕！！

賢者の孫（公式サイト）

今回紹介する「賢者の孫」は30分枠の異世界転生「俺やっちゃいました？」系作品だ。

原作は小説家になろうからで、所謂なろう系ジャンルの一翼を担う作品であり、内容もそれにふさわしいものとなっている

なろう系も最近は凝った作品が登場したりして「主人公が強くて」「新しく異世界で無双」という王道から外れるものも少なくなくなってしまった今、本作はそういった作品を愛する人に自信を持ってオススメできるほどには王道の「なろう系作品」だ。

賢者の孫というタイトルがあるが実際には、現代で図鑑などを作っている出版社で働く社畜が魔法が使える異世界に転生（赤ん坊）したときに、その世界の賢者であるマーリン＝ウォルフォードに拾われて孫として育てられたというところに端を発するもので、最初は賢者であるマーリンの教えを請うたりしているが早速第2話からは現代世界の知識と魔法知識のかけあわせでチート能力を発揮し始めて既に賢者であるマーリン殿の活躍は奪われる展開となっている。

その後は主人公で転生者の「シン＝ウォルフォード」があらすじにある通り、魔法高等学校に入学するのをきっかけにヒロインである「シシリー＝フォン＝クロード」ちゃんといちゃいちゃしたり、トラブルに巻き込まれたり、そのトラブルが転生先の魔法世界を脅かすほどの脅威へ繋がっていてそれに対峙したりと王道要素が順にしっかりと敷き詰められているようなストーリーの展開を見ているともはや「実家のような安心感」まで感じることができるだろう。

異世界転生で「俺つえー」な主人公だとハーレム要素が強くなることがあるが、本作はシシリーの一人勝ちで作中で婚約まで進むし、他の女の子の登場キャラにも他の相手がいたり、恋愛に興味がなかったりと二人の中に割り込むような素振りがないので下手なラブコメ三角関係のようなものを見ないで済む。これも本作に「王道なろう系」を求める視聴者にとって安心なポイントなのではないだろうか。

そして本作に嫁探しを求めるロリコン同志達にとってもフリーの王女のメイちゃんが登場するので安心だ。良く言えば個性があり、悪く言うと癖が強い要素があるキャラなので好き嫌いが出るかもしれないが、ストーリーの大筋に大きく絡むキャラではないのにしっかりと描写されていて我々の業界に対する配慮が行き届いていることに付いて好印象を持てる。

やはり地球の現代科学は万が一、あなたが異世界転生してしまったときに役に立つこと間違いないなので一生懸命勉強しながら本作を転生時のイメトレ教材として視聴してみるのも良いかもしれない。

単純にアニメ作品として見てもあまり無駄（だれる展開）が無く王道の展開で続くのでこういったジャンルが好きな人には最後まで楽しく見れる作品と言える。ぜひともその目で確かめてみては如何だろうか。