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2022年3月15日火曜日

また3Dアイドルアニメ…じゃない!?

皆様お久しゅうございます。

アイドルものアニメは好きですか?数多のアイドルアニメが溢れるこの世界でふと明らかな量産型日常系アイドルアニメな作品を見つけました。しかしこの作品は恐るべき底力を見せつけてきたのです。



稀星学園 高尾校中等部。

遅めの山桜が散り始める頃、

一人の少女が転校してくるところからこの物語は始まる。

少女の名は式宮舞菜。

抜群の歌と踊りのセンスを持つその少女は、とある理由でアイドルの夢を忘れ、

新しい場所で平凡な日々を過ごそうとしていた。

しかし謡舞踊部という廃部寸前のアイドル部と出会い、

かつての夢が目覚め始める。


一度はあきらめようとした夢に、舞菜は仲間たちとともに再び歩み始める。


Re:ステージ!ドリームデイズ♪

公式サイト


今回紹介する「Re:ステージ!ドリームデイズ♪」は30分枠のメディアミックスアイドルアニメーションだ。メディアミックスプロジェクトの一環として制作されたアニメということでオリジナルアニメーションに近いものかと思われるかもしれないが本作は最初に漫画の連載、そしてそれから2年ほど後にゲーム、そしてさらに2年を経てアニメが制作されたということで実際には漫画原作のアニメという認識で良いと思う。

本作ではその漫画の2巻までの内容を描いているらしく、12話完結だが最終話ではまだこれからも私達のアイドル活動は終わらないと『俺たちの戦いはこれからだ』形式の締め方が採用されている。

メディアミックス作品らしくアニメ作中では多くの登場人物やアイドルグループが登場し、それぞれの人物描写などもされていて続きを漫画で読みたくなったりアニメではあまり光が当てられなかったが気になるキャラを追いかけてゲームをプレイしたくなる様に誘導されるようにも作られているが、ストーリーの大筋は主人公である式宮舞菜と月坂紗由の二人の視点で描かれていて最終的に6名になるグループKiRaRe(キラリ)のメンバー集めからそれぞれのメンバーの心情描写や日常などアニメ単体で見てもただの宣伝アニメとは言えない見どころある作品となっているのではないかと思う。

その一方で演出が日常系作品近く、12話という枠の中で様々なグループを登場させる必要があり、尺の都合があったにせよ、深堀りすれば面白そうな主人公たち登場人物それぞれの設定が垣間見えるだけにそれらの設定や伏線の回収がかなり浅く感じたのは少し残念だった。

特に主人公である式宮舞菜の姉であり絶対的強者のアイドルグループのリーダーでもある式宮碧音周りが見えなくなる程な過剰なシスコン設定や「いずれ私の元に帰ってくる」などの少し病んだ様な深みのある発言から感じる不穏な雰囲気があったにもかかわらず闇落ちすることは無く彼女が12話のライブで妹を含むKiRaReのライブパフォーマンスによって浄化されてしまったのは個人的には落胆を隠せない。


私は闇落ちした式宮碧音の姿を見たかったんだ。(願望)

本作においていままでにない力強さを感じたのは作中のパフォーマンスシーン(ライブシーン)だ。予算不足か技術の進歩か3Dで済まされることが多くなったライブシーンを珍しくほとんど手書きで動かす上にそれが1回だけでなく何組も何回も展開されるので制作会社や予算の圧倒的な力量を感じるだろうし、衝撃を受けるに違いない。

全体的に振り返ると日常系アイドル枠としてみれば良作、アイドルスポ根ものとしてみるとちょっと物足りなかったかなと思う構成で人を選ぶ要素もあるが圧倒的なライブシーンとポテンシャルを感じるまとまったストーリーと久しぶりにこれからのアニメの可能性を感じることのできる作品と言えるのではないだろうか。Youtubeにて第二話まで公式で公開されていたりもするのでぜひとも視聴してみては如何だろうか。

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