この世界に有るありとあらゆるものは壊れます。人もモノも…
そして壊れたそれらのものを直すこともできます。でも直るといっても元の状態に戻る訳ではありません。そもそも治らなかったり、より綺麗な姿になったりなにかが加わったり欠けたりと。
今回はある異世界で壊れた世界を癒やそうとする青年の物語を紹介して参ります!!
【癒】の勇者としての素質に目覚め、勇者たちと
世界を救う冒険の旅に出ることになった少年・ケヤル。
しかし戦闘能力のない回復術士には、勇者たちに
その能力を搾取され虐待を受ける日々が待っていた。
自由と尊厳を奪われ、自我すらも失いかけたケヤルは
ある日、正気を取り戻し《回復》の真実に辿り着く。
《回復》はただの癒やしではない。《回復》は世界を、
人を、根源から揺るがす力である、と。
ケヤルは世界そのものを《回復》し、
四年前からすべてを“やり直す”ことを決意する。
そして勇者たちへの報復に胸を躍らせるのだった……。
「さあ、パーティー<復讐>のはじまりだ──」
回復術士のやり直し(公式サイト)
今回紹介する「回復術士のやり直し」は30分枠の小説家になろうから流れを汲むの異世界やり直しファンタジー作品だ。
本作を語る上でもっとも重要なポイントは本作がほとんどエロアニメであるということだ。あえて考察を挟めば少し深めのテーマを読み取ることも出来るだろうが、第一印象から最後まで視聴した後でなお本作のテーマが『暴力・ドラッグ・S○X!!』であることが明らかだった。
深夜アニメとは言え異世界ファンタジー枠でここまで性的描写とその修正(黒塗りやぼかし)が多用されているアニメは極めて珍しい。
あらすじにもある通り『癒やし(回復)』に特化した勇者として産まれた主人公のケアルだが彼が入った勇者パーティでは薬漬けにされて酷使され勇者であるにも関わらず奴隷同然の扱いをされてしまった。
だが薬に耐性を持ち始めた彼は自分の能力の活かし方を見出して魔王を倒す時になってから復讐のためにパーティを裏切り、大いなる力を利用して時間を巻き戻してまた最初から人生をやり直すことにする。
そして巻き戻る前の知識や能力を利用して勇者パーティの仲間やその周りの者たちに対して恥辱を晴らすための復讐劇を繰り広げるというストーリーとなっている。
主人公のケヤルが前世というかやり直し前の知識を元に相手の弱みを利用したり、回復の勇者としてただ人を癒やす以外に「他者の特技や能力を模倣する(回復)能力」や「人やものを別のものに変えてしまうという(回復)能力」や「相手の姿を不完全なものにして敵を殺すという(回復)能力」といった『回復とはなんなんだろうね』というツッコミどころ満載の能力や復讐劇とはいえ暴力を加えて媚薬で興奮させてS○Xしてヒロインを自分の性奴隷して毎日お愉しみの日常を過ごすという『ハッピーエンドなやり直し?』に対して賛否両論があるがこれはやむを得ない。
時には女好きの女騎士を女装した主人公が誘い出しオークに陵辱させるなど多種多様な嗜好をカバーしてブレることなくエロアニメの道を突き進むその姿勢はある意味評価に値するのかもしれない。期待を裏切らずいろいろな修正が邪魔な人向けに修正を低減したり無くしたりしたバージョンも円盤や動画配信で提供されているのでそちらに興味津々の紳士も安心だ。
どうでも良いことだが作中において王女にしてパーティの主役だった魔術師のフレア王女に首輪をつけて犬として妹のノルン王女の目の前で奉仕させてそのまま姉妹共々…というシーンが筆者お気に入りシーンだ。
ワンッ!
それはともかく、本作をただの主人公の復讐+エロアニメとして見るか、少し深みを持たせて歪んだ人の性や主人公の世界や悪人に対する復讐心と主人公が当初持っていた純真な心の揺れ動きや1度目に陵辱されたケアル自身とそれを許してしまった世界対する挑戦と見るのか、それはぜひともその目で見て判断してみてほしい。
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