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2021年1月20日水曜日

聞こえますか?あなたの心に直接語りかけています。

誰にだって苦手なことはありますよね。そんな苦手を克服したり向き合って自分なりの解決策を見出したりして人は一生懸命生き抜いているのでしょう。

今回は喋ることが苦手な少女が筆談、それも川柳でのみ気持ちを伝えようとする一風変わったアニメを紹介して参ります!!


言いたいことは五七五の川柳で伝える女の子・雪白七々子と、

見た目は怖いけど心優しい文芸部の毒島エイジ。


たった17音で紡がれる二人の日常は、いつだって幸せいっぱい!


川柳少女(公式サイト

今回紹介する「川柳少女」は15分枠の日常系ラブコメアニメーションだ。原作は漫画。15分枠の短編アニメに絶妙にフィットするような軽快なテンポでラブコメ要素と日常要素が織り込められた作品となっている。

本作の特徴として一番に挙げられるのはタイトルにもなっている「川柳でのみで会話を行うヒロイン」の存在だろう。

彼女の名前は雪白 七々子さん。作中では普通に彼女の発言を聞くことが出来るのだが、実際には彼女は嬉しいときや驚いたときの「はわぁ…」や「ハッ」などの感嘆詞以外を発声していないので私たちは彼女の内なる声を直接聞いていることになる。

普通に視聴しているとそんなことは忘れていちいち思ったことを川柳にして表すちょっと変わった少女のラブコメを見ている気分になるかもしれないが彼女がそれらの川柳を使った発言を実際には言葉として声に出していないということを改めて意識して本作を視聴するとその異色さに改めて驚くことになるだろう。作中でもそれを思い出させるためか「実際の映像」として誰も喋らない虚無のシーンが用意されている。

ラブコメと聞いてひとつ気になるであろう作中中盤での三角関係などの恋路の障害が用意されているかどうかという点についてはそういった要素はなく、最後まで安定して主に主人公である毒島エイジくん七々子さんのイチャラブストーリーを見ることが出来る。

つまり本作はラブコメ作品のうち、複雑な心情描写やすれ違いなどで心に何かもやっとした感情を抱かせるものではなく、気軽な気持ちで常にフワフワした優しい恋愛模様を楽しめる作品と言えるし、非リア充のうち「滅殺リア充組」を完全に殺しにかかるような代物でもあると言えるだろう。

また、ただ二人の恋愛模様が描かれるだけでなく、彼と彼女が所属する文芸部の片桐 アマネ先輩のや学校生活を過ごすなかで出会う八工部 キノちゃんや花買 タオたんに色々と抜いてくれそうな(意味深)お姉さまの大月 琴さんなど個性派メンバーが出揃っていてそれらのキャラクターが交わって繰り広げられる日常パートも基本的に谷なしの安定した優しい展開なので楽しく見届けることが出来るだろう。

主人公の妹のはなびちゃんもとても可愛らしくごく一部の大きなお友だちも思わずニッコリできるという意外と幅広いジャンルに対応したキャラ展開も見どころと言える。

私は個人的にタオちゃんがお気に入りだ。

そして視聴を続けると、実はホラーアニメだった…

なんてことは無く(ただの肝試し回)、こういう幸せなカップルを見るような作品を見ると思わず私も一句詠み上げたくなるもので

リア充は 全部滅べば いいのになぁ

なんて思ってしまったりするのだが何故か見守りたくなってしまうお似合いの二人がなんとも言えない絶妙な距離感で出会いから夏休みを過ごす過程を見ていると

お似合いの お二人どうぞ 幸せに…

なんて考えてしまう位には浄化されてしまう作品だった。

テーマからみてそんなにテンポ良い題材でないし退屈しそうなものだが意外としないものなので、是非ともその目で個性的で魅力的なキャラクターたちと出会い川柳を通じて出会いつながる二人の恋路を見守られてみては如何だろうか。

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