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2020年11月28日土曜日

ユリノヴァってご存知ですか?

 キロノヴァ(英: kilonova, macronova)は、高密度の天体が融合する際に起こる大規模な爆発現象である。その電磁放射は、r過程によって生じた元素が放射性崩壊を起こすことによって生じる。キロノバとも表記される。

「キロノヴァ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2020年3月26日 (木) 01:31 UTC

URL: https://ja.wikipedia.org



幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と

“小惑星を見つける”という約束をした木の幡みら。

高校では天文部へ入部しようとしたが、

今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」になっていた……!?

地学系女子たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?


恋する小惑星(公式サイト


今回紹介する「恋する小惑星《アステロイド》」は30分枠で4コマ漫画原作の学園もの日常系の非常に魅力的なアニメーション作品だ。

さらに断言しておくが本作のクオリティ高さは確かなもので百合や日常系や学園青春ものが好きな同志に対しては必見すべき作品と言えるので必ず視聴してみて欲しい。

本作のあらすじを補足すると『木の幡みら』という主人公の女の子が幼少期にキャンプ場で星に詳しい男の子『あお』と出会い主人公と同じ名前の《変光星みら》という星があると教えてもらうがそれに対して教えてくれた男の子の名前である『あお』という星はないという。その話を聞いた「みら」が「無ければ(名前を)付けちゃえばいいんじゃない?」と言い、「あお」が「小惑星なら見つけて名前を付けられるかも…」と言うと「みら」が「見つけよう!あおの星を見つけよう!」と提案して二人は約束する。”いつか二人で小惑星を見つけよう”と。

ここで絶望した百合過激派の筆者は「はぁ…男の子かぁ…まあ青春ラブコメもたまには良いかな」とため息を付きながら視聴を続けたのだが、本作の本編パートともいえる高校生になってから話が変わる。

高校で約束を果たすために天文部に入部しようとした主人公は訳あって統合された地学部天文班に入ったのだが、同じく地学部天文班に入った少女こそが約束を交わした『あお』だったのだ。つまり男だと思っていた『あお』が女の子だったことが判明したことで一気に今作は百合要素を強く帯びることになり私は喜びとニヤけを抑えることが出来なかった。

そして更に素晴らしい事にいままでのストーリーが男の子だと思って運命の相手として恋心を抱く『みら』とその「みら」を忘れず想い続けて顔を赤らめる『あお』の描写は両者の間に百合を見出させるための演出であり、本作が『ほとんど百合』作品であるという確証を私に与えるものだった。

固く結ばれた二人の関係を見守る以外にも本作には魅力を感じることができる。地学部の活動として河原で石を探して調べたり望遠鏡で天体観測をしたりと地学部としての活動もしっかり描かれているのでそういう分野の知識も手に入るし、それ以外に海へ遊びに行ったり温泉に入ったりと日常系作品として必要な分野も十分に組み込まれている。

その他に作中では地学部の活動を通してそれぞれの登場人物が進路について悩んだり努力したり困難に直面してそれに立ち向かったりという青春要素も含まれているので数多くの人に楽しんでもらえる作品ではないだろうか。

さらには同じ地学部の中や『みら』の周囲でも複数のカップリングを見出すこともできるので「ほとんど百合作品」としても本作に見いだせる可能性は無限大だ。


そして、そんなまさに宇宙のような空間で私は気付いたのだ‥ユリノヴァという現象に。


ユリノヴァ(英:yurinova)とは百合作品において高密度なキャラクター同士が結びつく際に起こる大規模な現象のことである。人の知覚できる範囲を超える分野で起こる現象だが一部の百合愛好家によって様々な形で観測される。ユリノバとも表記される。

概略

百合カップリングの結合によって生じる希望の光(nova)の約1000倍の明るさに達することからユリノヴァと呼ばれる。まどかマギカで見られるまどかとほむらの結合時に見られるような数値化不可能なほどの現象スーパーノヴァ(supernova)と比べるとその度合いは少ない。

ユリノヴァは安定した百合作品において個々のキャラクター(女の子)のうち高密度なもの同士が間違いなく結ばれると確信された場合に発生すると考えられている。

たとえ百合作品であろうとも作品全体のクオリティやストーリーに対してコンパクト(低密度)なキャラクター同士が結ばれる場合、それに喜びを感じられる(nova)がそれは作品自体の魅力とみなされる。つまり作品全体の評価に吸収されてしまいキャラクター同士の結びつきの喜びは作品の中に均等に放出されている。

だがまれに個々のカップリングの結びつきについて作品そのものの魅力を通り越して魅力的に見えて百合の光を観測できる場合がありそれは通常のアニメ視聴では説明出来ないほどのものであり、ユリノヴァはそれらの幸福の生成源として有力視されている。

発見

2020年10月から11月にかけてAmazonプライムにて『恋する小惑星』を鑑賞中、「自称」百合アニメ観測者くりーむs(筆者)によって初めてユリノヴァと思われる百合波動バーストが検知された。その後、ほとんど百合アニメや百合アニメを再度鑑賞することによっていくつかの百合波動バーストを確認した。その上でごちうさなど一部の強く百合要素が主張されない「ほとんど百合」作品においてはその波動がそれほど大きくないことを確認していてこれらの現象からユリノヴァの存在が示唆されている。


さて、話を『恋する小惑星』に戻して。本作にはユリノヴァを感じるほどの強い百合の波動も感じられるし、百合に興味がなくても日常系作品としても十分に楽しめるクオリティの高い作品と言える。百合だけでなく、前述したとおりただ登場人物たちが過ごす日常が描かれるだけでなく、高校生らしい進路の悩みや目標に向かって励む姿などまさに『青春要素』が盛り込まれているので完全な量産型日常系作品とは少し変わった感覚で視聴できる作品と言える。

ぜひともその目で視聴してみてユリノヴァによりもたらされる眩い光を体感してみて欲しい。

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