Translate

2020年4月3日金曜日

あれ、私またやっちゃいました?

「あれ、僕なにかやっちゃいました?」
ゲームには難易度があり、それぞれのプレイヤーの練度や装備やレベルに合わせた攻略難易度のステージや設定が用意されています。
そして初心者が低難易度のダンジョンに行った時に確信犯的に紛れ込んだ上級者が場違いなプレイヤースキルとオーバースペックな装備で無双して冷え込むパーティを前にして自己満足感マシマシで言うのです。

「あれ、僕なにかやっちゃいました…?」


人気のVRMMO「NewWorld Online」に超大型新人現る!?

あらゆる攻撃を無効化し、致死毒スキルでモンスターもプレイヤーも徹底蹂躙!
異常な戦いぶりから「歩く要塞」とも「ラスボス」とも呼ばれる
そのプレイヤーの正体は、ただの美少女初心者だった!
何を隠そうこのメイプルは、
友人のサリーに勧められてゲームをスタートさせたばかり。
ゲーム知識に乏しく、ステータスポイントをVIT(防御力)に極振りしてしまい、
最初はザコモンスターにすら翻弄される始末だったが……。
痛っ......くない!?
モンスターにどつき回されてもダメージゼロ、
さらには運良く一撃必殺のカウンタースキルまで手に入れてしまう!
ひと癖もふた癖もある仲間たちも加わり、ますます成長していくメイプル。
ノーダメージな大冒険が幕を開ける!

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
公式サイト


「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」は30分枠のバトルアクションギャグコメディ作品だ。
ラノベ原作でまるでソードアート・オンラインで用いられた様な体感型VR(バーチャルリアリティ)機器を利用したゲームの中が主な舞台となっている。


だが、本作は例えたSAOとは異なりゲーム自体に重い設定はなかった。単純にVRでゲームの中に入り込んで遊べるMMORPGを遊ぶ女の子たちの日常を描くものであり、さらには主人公が意識せず努力することもなくゲーム内最強の座を得てしまうというものだったのだ。


それなのでSAOと設定上似た点もあるが全体を通したストーリーとしては薄く、楽しく「ぼくのかんがえたさいきょうびしょうじょぷれいやー」達がゲームを遊ぶ日常を観る作品として気負うことなく楽しむことができるだろう。


主人公となるメイプル(リアルでは本条 楓)ちゃんは「痛いのは嫌だから…」ダメージを受けなければ良いという理由ですべてのステータス割り振りを防御に割り振ってしまう。本来、ステータス割り振りでは将来を見越してポイントを残しておいたり、最低限のステータスはバランスよく割り振っておくものだが、初心者ということもありそのすべてを防御に全振りすることにしていた。
ここで「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」のタイトルが回収されている。
それだけならば、防御力が極端に高いキャラクリエイトがされただけのはずだったのだが、初心者かつ天然ならではのメイプルの行動はゲーム内での変わった実績を解除してそれに伴って付与されるパッシブ・アクティブスキルによって運営も予期しないシナジーを発揮してしまい、その結果としてラスボス級の強さを手に入れてしまう。
そんな彼女のもとに遅れて彼女にゲームを勧めてきた友人のサリー(白峯 理沙)ちゃんも参加してトッププレイヤーたちも巻き込んだドタバタゲームライフが展開されるというのがだいたいのストーリーだ。


そのメイプルちゃんはモンスターを食べるという奇行に幾度が及んでいる…メイプル…恐ろしい子…


本作で私が注目しているのはフレデリカさんだ。
まっとうに上位プレイヤーをしている彼女は「リアル」なMMORPGプレイヤーらしく、親近感がもてるし、私がプレイしてきたMMORPGで出会った同じく上位プレイヤーとして君臨していた女性プレイヤーを彷彿とさせられた。


淡々とした感じの喋り方やネトゲにこなれた感じは同じくMMORPGなどのオンラインゲームをプレイしてきたプレイヤーにとって親しみのあるプレイヤーとして映るだろう。

なにはともあれ、「俺つえー系を女の子でやってみた」かつ舞台が異世界ものではなく、VRゲームというわけで、ちょっと新鮮な気持ちで視聴できるアニメかと思う。
SAOなどの類似のアニメが好きな人にはもちろんそういったアニメが合わなかった人にとっても主人公が男ではないというだけで少しは見れるものになっているかもしれないので食わず嫌いせずに視聴をおすすめしたい。

*主人公の戦闘シーンです

0 件のコメント:

コメントを投稿