「ボクは、出会ってしまった…、カワイイけど"ヘンな"先輩に!」
手品が大好きだけど、アガリ症のせいで失敗率は100%!?
そんな「先輩」に、無理やり奇術部に入部させられ、あげくに「助手」扱い…。
大道芸姉弟の「咲ちゃん」と「まーくん」、それに科学部の「斑さん」まで巻き込んで、
先輩は今日も元気に、ちょっぴりエロスに大失敗!
見てられないけど、見ていたい、ポンコツ手品GAGアニメ!!
手品先輩(公式サイト)
今回紹介する「手品先輩」は15分枠のギャグ漫画原作のアニメとなっている。
まえがきでも話した通り「だがしかし」に似た作風となっていて「奇術(手品)」とちょっぴりラブコメ要素とエロ、そしてギャグを足した作品なのだが、比較対象の「だがしかし」より題材要素(奇術要素)とラブコメ要素は薄くエロ要素は強くなっている印象を受けた。
15分アニメだがメイン枠となる「先輩」の作画はかなりよく手が混んでいる。その分の力を削がれたのかそのほかの登場人物はその「先輩」を基準にして半分以下のレベルまでクオリティが下がっているようにも感じた。
だが、最終話まで視聴してみて、今作の魅力が「先輩」と「エロ」に特化していることを考えればかなり良い判断だったのではないだろうか。
今作のストーリーにおいて主観視点となる「助手くん」が新入生として高校に入学してきて学校の規則でなにか部活動に所属しなくてはならないので部活を探していたところ、奇遇にもかなりヤバイカワイイ「先輩」のいる奇術部に足を踏み入れることとなり、それから奇術部で手品を練習したり解説したり失敗したり脱いだり吐いたりと楽しい奇術ライフを過ごす模様が描かれている。
作中では奇術を練習して披露したいはずの「先輩」が上がり症で人前だと手品以前にまともに話すこともできなかったり、肝心の手品も失敗ばかりで一騒動起こしたりとお騒がせ要素たっぷりな彼女に振り回される後輩の「助手くん」とのやりとりが繰り広げられる。
作中の中盤からは隣の部室で活動する「斑さん」や愉快な仲間となる大道芸姉弟の「咲ちゃん」と「まーくん」も合流して賑やかになる。…のだがもともと薄めだった奇術要素はより薄れていくことになる。
それなので「手品先輩」というタイトルから手品をテーマにしたしっかりとした作品が見られると期待している人にはおすすめできない。だが裏を返せば手品というテーマにこだわりすぎず万人に受け入れられる「エロ」を全面に押し出したストーリーは多くの人にとって馴染みやすいものになっている。
15分アニメでエロ多めのギャグマンガ原作アニメというところでそこまで語るほど重厚なストーリーがあるわけでもなく、ギャグ要素もかなり笑わせに狙ってくるわけでもない厚みで言えば物足りない今作だが、リソースを全振りしたのではないかと思うほど高い魅力を誇る「先輩」の様々な姿を気軽に楽しめるという点において人を選ばずに見れるアニメとして万人におすすめできる良いアニメだったのではないだろうか。
レディースアンドジェントルメェエエン、さあ今宵もショーが始まります!
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