私は2回しか国外へ出たことがありません。そんな私はヨーロッパへの憧れを捨てきれません。
ですが国内と思われる地域にもほとんど百合ならぬ「ほとんど国外」の地域があることをご存知でしたか?今回はそんな地域である「大阪」を取り扱ったアニメの紹介です!
ふつうに生活していてもおもしろい大阪人の中でも、飛び抜けておもしろいのが「大阪おかん」。その「大阪おかん」な性格の妹が、10年ぶりに大阪から兄の住む東京にやってきた!
gdgd妖精sのコンビが贈るショートアニメ!
僕の妹は「大阪おかん」(公式サイト)
今回紹介する『僕の妹は「大阪おかん」』は5分枠のほのぼの大阪国の学習アニメーションだ。重い要素となりうる濃いストーリーはなく、ギャグテイストにまとめた軽く視聴できるだろう。
作画もストーリーもシンプルで登場人物は主人公となる兄と「大阪おかん」の妹の日常を通常枠のアニメを100として見て5ぐらいの省エネで制作した様なアニメに仕上がっている。
今作を形作る要素のうちの大半を占めているアイデンティティともいえる存在が「妹ちゃん」の「浪花ちゃん」だ。ちなみに兄の名前は京介くんで名字は石原だ。
浪花ちゃんの魅力は癖が強いキャラでありながらも憎めず、ざっくばらんに気軽にやり取りができそうな性格とそのキュートな見た目の組み合わせだ。
毎回序盤に兄に一言コメントを残すのだがそのコメントは時々シコリティをほのかに感じさせる様なものになっている。妹ロリキャラなのに「おかんキャラ」とかバブみを感じずにはいられない。るり姉ちゃん以来のおぎゃりたいキャラの出現だった。
そんな兄弟だが事前設定としては家庭の事情で兄と妹はそれぞれ兄が東京に、妹は大阪に10年間離れ離れに住んでいたのだがこれまた家庭の事情で一緒に東京で住むことになった。というところから始まり、作中では離れていた10年間に妹が「大阪のおかん」化していたということで、事ある毎に『東京視点』から『大阪との違い』をちょっとコミカルに描いた作品となっている。
一方でちょっと大阪特有の文化?を小馬鹿にしている様にも感じる今作について大阪国在住の外国人の皆さんがどういう反応を示すのか、これが紛争の火種になってしまわないかは懸念事項と言えるだろう。
作中の締めで毎回エンディングを兼ねて流される浪花ちゃんのお風呂シーンとお風呂での歌も今作の魅力と言えるだろう。お風呂シーンというサービスシーンと毎回それぞれの放映回のテーマのまとめを歌にして歌うという粋な演出は複数回視聴時にスキップされがちなエンディングを魅力あるものにしていて素晴らしいと思った。
まとめて振り返ってみると作画や動きのカロリーはかなり低い作品ではあるものの、独特なテーマを取扱い、登場するキャラクターもなかなか魅力的で非常に見やすい良作と言えるのではないだろうか。
ただ、もしかすると、大阪至上主義の大阪原理主義者からすると今作は挑発的もしくは侮辱的な作品として受け入れ難いものとなってしまうかもしれない。
皆さんも5分アニメで気軽に異文化の理解に努めてみてはいかがだろうか。
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