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2019年1月18日金曜日

やれやれ、強すぎるのも罪なものだな…

俺の右腕が疼くんだ…
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ばぁあああにんぐえくすかりばぁああたあああああああああああっっく
そんなアニメの紹介です。
世界に飽きていた逆廻十六夜(さかまきいざよい)に届いた一通の招待状。『全てを捨て、"箱庭"に来られたし』と書かれた手紙を開けた瞬間??完全無欠な異世界にいました! そしてそこには、猫を連れた無口な少女と高飛車なお嬢さま、そして彼らを呼んだ張本人の黒ウサギ。彼女が箱庭世界のルールを説明しようとしたら「魔王を倒そうぜ!」と十六夜が言いだして!? そんなこと黒ウサギは頼んでないのですがっ!! 異世界から呼んじゃった世界最強問題児たちと、超絶愛玩生物黒ウサギが巻き起こす、ハイテンションファンタジー開幕です☆

問題児たちが異世界から来るそうですよ?

今回紹介する「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」は30分枠の異能バトル系異世界ファンタジーアニメだ。原作はスニーカー文庫のライトノベルでそれを反映してアニメの内容も良い意味でも悪い意味でもライトノベルらしい作品となっている。

主人公の名前は逆廻 十六夜(さかまき いざよい)と呼ばれる。さて、何人が彼の名前を一発で読み解くことが出来ただろう。私は分からなかった。
だが、中学二年生当時の私に同じ質問をしたら正しく答えることができたかもしれない。冒頭の「異能バトル」という文字とこの主人公の名前を見てピンときたかもしれないが、今作は中二病感丸出しのキャラクター、そして展開をたどるアニメだ。


主人公の十六夜くんは最強だ。「何がどう最強なの?」と質問されても私は「全部最強」と答えにならない答えを返すことだろう。だが他にどう表現しようがあるのか?とにかく彼は物理面でも知力面でも最強クラスのステータスを誇っている。RPGで言う所のカンスト状態を通り越してゲームマスターがふざけて作ったありえないステータスのなかでもできるかぎり最高の値を与えたキャラクターレベルの強さを誇っている。
今作は主人公とヒロインがそれぞれ別の世界から召喚されてひとつの世界に集められてその世界で他の勢力と勝負をして勝ち上がっていくというストーリーをもっている。ヒロインは人並みというか圧倒的な力を誇る「異能」をもっているものの強敵相手には苦戦するのだが主人公は「神をも倒す」力でなんの苦戦も強いられずに問題を解決して勝負に打ち勝ってしまう。
つまり今作は俺ツエーな主人公に自己投影して楽しむタイプの作品に分類されるだろう。それなのでそういったアニメが苦手な人には受け入れがたく、中二病真っ盛りで「俺は最強だ!」と心の奥底で眠れる闘志を燻らせている人にとってはとてもおもしろく映るアニメだ。

ここで主人公の仲間として戦うヒロイン枠の紹介に入ろう。

久藤 飛鳥


昔ながらのお嬢様キャラで彼女のギフト(特殊能力)は"威光"と呼ばれ、発した言葉で相手や相手の特殊能力を操ることができるという設定になっている。
主人公たちと同じ世界に合流する前は第二次大戦前頃の日本っぽいところでその特殊能力を発揮して日本の政界を牛耳る存在だった。おそらく高飛車お嬢様キャラの特殊能力ということで格下の相手やアイテムにしか通用しない設定もあり、格下相手にはイキリオタク並の高圧的態度をとりつつ相手を圧倒するのだが格上になった瞬間に負け始めるちょっと残念なところがある。

春日部 耀


こちらはショートカットで無口な少女。その特殊能力で動物と会話したり会話して「友達」になった動物の能力を自分に付与することで驚異的な身体能力を得たり神話級の生物と「友達」になるとその生物の特殊能力を利用することもできる。無口&クールな典型的なキャラクター性をもっている。異世界からやってくるときに彼女だけ一人ではなくしゃべる猫をつれてきている。ちなみにそのしゃべる猫がマスコットキャラクター的なポジションになるのかと思ったがそんなことはなく時々ツッコミ役になる程度だった。

黒ウサギ


自称、容姿端麗・天真爛漫・強靭不屈で献身的という設定のウサギ。黒ウサギという名前なのに通常時の髪の色は黒ではない。自身の所属するギルドの様なグループの窮地を救いたいという思いで難ありだが強力な異能をもつ問題児(主人公やヒロイン)たちを異世界に呼んじゃった張本人
なんでも神の眷属らしくかなり高い能力を誇るのだが主人公たちが召喚された世界の神の元で「ジャッジマスター」としてギャンブルでいうところのディーラーの様な立ち位置で勝負事が正しく行われているかを判断する立場に置かれることが多いので解説役など第三者的な立ち位置いるキャラ。

お分かりいただけただろうか?このアニメ、ラノベ原作にもかかわらずヒロイン枠が少ないのである。それに加えてヒロインとのいちゃいちゃやサービスシーンもそれほど多くない。そういう意味では「ライトノベルらしからぬ」アニメであるのだが一方で設定は主人公が最強で俺ツエー系という。ちょっと変わった『硬派な中二病罹患者向け作品』なのではないかと私は考えている。


今作では主人公たちが召喚されてからヒロインが攻略されることもなく、なにか物語や召喚された世界の核心に迫る展開があるわけでもなく、あくまで主人公が俺ツエーをしながら敵との勝負で快勝する過程が描かれているだけという内容となっている。
これは評価が割れる原因になるだろう。何度も述べてしまっているがこの手の作品はアニメをどう鑑賞するのか、そして視聴者の嗜好がどうなのかによって感想が異なってしまうからだ。

異世界転生もしくは転移ものは今や常連枠となっていてそのジャンルを手がける作品が数多に存在する今となってみると当たり外れも多く「とんでもないモンスター級」の作品も登場することがあるのだが、今作は特段作画やストーリーが私の好みの方向へ崩れ去って行くこともなく平均的なラインを行っている作品だと思う。
その上で今作の特徴でもある「硬派な」主人公ツエー系作品である本作を楽しんで視聴できるかどうかは視聴者の嗜好によって異なるだろうが、自己投影系の視聴者は一定量存在するだろうしアニメ視聴者層は比較的年齢層も若く見積もられているから今作は悪くない作品と言えるのかもしれない。
そこのあなたも最強のキャラクターが敵を打ち倒す爽快系アニメとして今作を視聴してみては如何だろうか。

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