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2019年9月30日月曜日

そして僕たちは優しい世界を描くんだ。

皆さんはどんな日常を過ごしていますか?日常が非日常的であったり、忙してくてあっという間に時間が過ぎてしまったり、自堕落に過ごしたりなど様々な日常がそこにはあるのでしょう。
しかし、どんな人の日常にももっと「何か」があれば…と言いたくなるような欠けているものがあるはずです。
そんな欠けた欠片のうち、優しさとぬくもりに溢れた日常、あなたも覗いてみませんか?


この春から高校一年生になる、人見知りな女の子、一之瀬花名。彼女はとある理由から都会の両親のもとを離れ、いとこの志温が管理人を務めるアパート”てまりハイツ”で暮らしている。新しい高校、新しい毎日の中で起こる、素敵な出会いの数々。花名はまわりの人たちとゆっくり心を通わせて楽しくてきらきらとした時間を過ごしていく。子供みたいにはしゃいだり……かわいさ溢れ、心あたたまる、スロウな成長物語。

スロウスタート(公式サイト


今回紹介する「スロウスタート」は30分枠の日常系アニメ作品だ。原作はまんがタイムきららに連載されている4コマ漫画で記事公開時点でも連載中の様なので気になる人にはぜひともチェックしてみてほしい。
「まんがタイムきらら」に連載ということでもうお分かりいただけているかもしれないが今作はかなり純粋な日常系作品となっていて今作の全成分のうち99%以上が日常要素で構成されているといっても過言ではないだろう。


スロウスタートというタイトルに騙されてはいけない。今作は展開作画ともにかなりのハイスピードで始まる。これではスロウスタートではなくファストスタートだ。
「スロウスタート」というタイトルは主人公が受験シーズンに病気を患ってしまい(おたふく風邪)どこの高校にも受験ができず、高校浪人をしてしまったという設定が由来となっていて、そんな設定とは真逆に今作の出だしはかなりのハイテンポで情報の大洪水とも言えるキャラクター紹介と日常パートの混合部分が大体3話ぐらいまで続く。
この後は他の日常系作品と変わらないあの優雅にゆっっくりと流れる優しい時間が待っているのだが序盤に相手が同ジャンル好きとわかったときにいきなり早口で好きな作品についてかたり始める厄介なオタクの様にまくし立てる展開に「日常系」ならではの安らぎを求めるひとは視聴をやめてしまうかもしれない少し残念なポイントとなってしまった。


だがしかし、そんなテンポも3話から落ち着き、(もしくは慣れて)今作をいい意味で、日常系作品のひとつとして楽しめるようになってくる。いざ視聴してみたのだが序盤だけみて「ちょっと違った」と視聴を諦めてしまった人にはもう一度挑戦してほしい作品といえる。
それぐらいには日常系作品として他作品と遜色ない「日常」が散りばめられていて、更にに至るところに見受けられる「百合要素」に喜びを隠せないこと間違いない。

…もちろんお風呂も水着も浴衣回もあるんだよ。



さて、ざっくりとストーリーを振り返ると先ほども述べた通り、おたふく風邪で受験に失敗してしまった主人公の花名ちゃんが恥ずかしさでヘラって引きこもりの道を歩もうとしたところを母親の提案でいとこの志温さんの管理するアパート(遠方)へ引っ越し地元の人がいない地で再スタートを歩み、通い出した高校でできた友達と、クラスメイトと先生と、いとこと上の階のお姉さんと交流を深めながら幸せな日常を歩むという内容となっていて、なんというか『夢』が詰まっている温かみのある内容だった。
また、すこし話題がそれてしまうが作中でメンタルをやられてしまった栄依子(えいこ)ちゃんがロリ枠の冠(かむり)ちゃんによしよししてもらうことでメンタルゲージを回復してもらう場面があるのだが私もロリっ子によしよしして欲しい…


そして私にとっての今作の視聴ポイントはやはり…『百合』だろう。
今作は日常系にとって切っても切り離せない百合ポイントがたくさんあり、作品によってはあまりにも過剰な百合描写は批判を呼ぶこともあるのでカップリングの可能性などを絞ってくることも多いのだが、本作はありとあらゆる登場人物と百合的関係を示唆する言動が見受けられるのだ。(歓喜)


そのカバー範囲は広く禁断の先生と生徒の恋を示唆するような表現もあり、これはいよいよ今作を「ほとんど百合」作品であるとしても良いのではないかと私は考えている。


そのタイトルとは裏腹にファスト(なテンポで)スタートする正統派日常作品としておすすめできる作品と言える。また、百合作品好きにも百合要素を十分に含むものとして視聴をおすすめしたい。

パンツのひもは飾りです。(半分)偉い人には分からんのですよ!!

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