そして、ときにはその内容の薄さや設定の甘さを指摘されそのまま平凡なアニメとしてその幕を閉じてしまうアニメも見かけられます。
しかしそんなアニメのうちの一つに数えられるかと想いきや2期の制作までされることになった驚異的な成長作を紹介して参りましょう!!
クラスメイトは全員女子!?
《メカ×美少女》ハイスピード学園バトルラブコメ、TVアニメで開幕!
女性にしか扱えない飛行パワードスーツ、「IS<インフィニット・ストラトス>」。
日本で開発・発表されて以降、世界は女性優位の社会となった。
IS操縦者を育成するための学校「IS学園」は、
世界各国より集められた代表候補生の少女達が通う女子校である。
ところが、主人公・織斑一夏は、男でありながら何故かISの起動が出来てしまった為、
IS学園に強制入学させられてしまう。
女の園に男がひとり、幼なじみの剣道少女・箒をはじめ、
多国籍多種多様な少女たちが織りなす、疾風怒涛のアクションバトルと恋模様。
突如襲い来る敵、ISに秘められた謎、そして一夏をめぐる少女達の恋の行方は!?
IS<インフィニット・ストラトス>(公式サイト)
今回紹介する「IS<インフィニット・ストラトス>」は30分枠のラブコメ(主人公ハーレム)とSFバトルが組み合わさった作品だ。
涼宮ハルヒから始まるライトノベルおよびそれを原作にした作品の流行期に放映された量産型アニメ枠のうちのひとつだったがこれが後に大きく成長するとは誰もが予想していなかった。
当時の風潮や量産枠に収まってしまっている上に、後のレビューを見ると賛否あるところから分る通り、それほどのポテンシャルを感じることのできる作品でもなかったのだ。
今作の設定背景として圧倒的な性能をもって世界のパワーバランスを変えうる存在となったISと呼ばれる飛行パワードスーツ(簡単に行ってしまえば装着型ロボ)が開発されたのだが、それを扱えるのは女性だけという世界で偶然そのISを起動させることに成功してしまった唯一の男性である主人公が(女性しか扱えないので)女子校同然であるIS学園に入学する事になり、ラノベで女子校に男一人って言ったらもう当然ハーレム化するよなぁ?というお約束通りハーレム状態の元で数々のモブ女生徒達に加えて魅力あるヒロイン達にも囲まれて恋愛
ストーリーは今のアニメ制作の環境やラノベの世界からすれば薄っぺらく感じてしまうようなところがあるが当時はこういった「幸せ」な『本当の意味でライト』なノベルが流行っていて、そういった作品が溢れかえっていたのでそう考えると納得できるものと言えるのではないだろうか。
ということで最近のアニメ分類にあてはめるなら日常系に近い穏やかな作風でかわいいヒロイン達がスクール水着なスーツを身に纏いロボな装備を身に着けて戦うのを楽しむか主人公に自己投影してハーレム状況を楽しむかというものであると言えるのではないだろうか。
そんなISの世界に天使が舞い降りることによって今作一気にその名声を高めて2期制作のその先への道を歩むことができる様になったことをご存知だろうか。
彼女の名こそ「シャルロット・デュノア」だ。フランス出身で金髪の美少女なるもショートカットなので一見して当時のヒロイン基準でみるとそれほど人気を博することになるとは思われなかったが彼女の登場の仕方、そして「圧倒的正妻感」とその可愛さによって当時の今作の視聴者は大いに湧き上がり、些細な不満点などどこかへ吹き飛んでしまってしまった。
面倒見が良く、当時はまだ属性として認知されていなかった隠れパッシブ効果であるバブみをも感じさせるその優しく暖かい笑顔と面倒見の良さ。そして他のヒロインがことごとく主人公への好意を直接伝えられず面倒臭さいツンデレ化してしまっているのに対してこの子は主人公へ直接的なアタックをしていて、それに気付かないラノベ主人公特有の鈍感さを発揮する主人公である一夏くんの面倒臭さにたいしても寛容の心をみせる彼女の内面に惹かれないものはこの世界を探しても数少ないことだろう。
そして、フランス出身でお嬢様という純真無垢な身体。その柔肌や男装時からも溢れ出る気品の高さは内面だけでもなく外見でも大きく他のヒロインを凌駕している。(むしろここまでくるとこのシャルちゃんを引き立てるためにわざと他のヒロインに欠点を付け加えている様にさえ感じてしまう。)
そんな大天使シャルちゃんの存在そのものにより作品全体の評価も急上昇し話題の覇権アニメのうちのひとつとして突き抜けたISはその後に作品にのめりこんだ視聴者や読者によってシャルちゃん以外の魅力も再確認されることとなり、その後の展開へとつながることになったのだ。
今となって改めて新たな気持ちで視聴すると悪くはないも量産型と思われるように感じるアニメだが、そのなかでも衰えない大天使シャルちゃんの魅力を確認できる本作を視聴して、「キャラ」でアニメを見る楽しみを再確認してみるのも良いのではないだろうか。
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