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2019年4月20日土曜日

ヲタクにも恋はできます!(イケメンに限る)

Youtubeを視聴するときにアドブロック等を入れていない場合は広告が再生されますよね。だいたいその人に視聴履歴にあったものが表示されるとかされないとかでかなり偏った視聴履歴をもつ人は飽きるほどに同じCMを見させられた経験があるのではないでしょうか。
Amazonプライム・ビデオにも再生前に他作品を宣伝するCMのようなものが再生されることがあるのですがそのなかでもドントツに再生回数が多く印象深い作品を紹介して参りましょう!


2014年4月、イラストSNS・pixivに投稿された、ふじたによるマンガ『オタクに恋は難しい』
隠れ腐女子のOL・成海と、重度のゲームヲタク・宏崇。そんなふたりの恋愛は、ヲタクなら思わずクスッとする笑いあり、そうじゃない人もキュンキュンするシチュエーションあり。
ヲタクの恋愛をポジティブに描写した新しいラブコメが読者の心を掴み、pixiv内オリジナルマンガ作品でのブックマーク数歴代1位を記録。
同年創設された「次にくるマンガ大賞」では”本にしてほしいWebマンガ部門”1位を受賞。翌2015年4月に書籍化が実現し、同年12月に発表された「このマンガがすごい!2016」では”オンナ編”1位を獲得するなど、ファンの応援とともに展開を広げてきた「ヲタ恋」。シリーズ4巻までのコミックス累計発行部数は420万部を突破!

ヲタクに恋は難しい(公式サイト


今回紹介する「ヲタクに恋は難しい」20分枠のラブコメ作品だ。もともとがWebマンガということと20分枠というところから連想した人もいるだろうが今作はライトな描写の多いアニメとなっている。

タイトルが「ヲタクに恋は難しい」となっているのだからよくある様なラブコメと同じ展開で付き合うまでか付き合ってからヲタクであるということを理由に恋路が行き詰まったりと言った、如何にもな要素が入ってくるのかというとそういうわけではなく、実際には1話の最終盤には告白が無事成功して主人公たちは付き合うことになる。


そして登場人物も主人公の桃瀬成海ちゃんとその彼氏になる二藤宏崇くん。そしてその上司の樺倉太郎くんとその彼女の小柳花子さんと全員がヲタ要素をもっていて何もギクシャクすることもなく、三角関係もない。


さらには後半登場する新キャラも宏崇くんの弟くんとその彼女になりそうな女の子だけと「ラブコメにありがちな不穏要素」が一切ちらつかないのだ。
いったいなにが「ヲタクに恋は難しい」なのか。タイトル詐欺も甚だしいのではないかと思ってしまった。

確かに主人公たちがヲタク同士の付き合いがヲタクでないという意味において「一般的」なカップルと違うのではないかと思い悩むような描写も有るのだが、それはすぐに解決されているし、そんなものヲタクのカップルでなくても心に何度か抱えるようなものだろう。

そして続いて悲報なのは今作が萌え豚に厳しいアニメとなっているということだ。ヒロインというか主人公の成海ちゃん(OL)の朝着替えから今作はスタートするのだが全然エロくない。作画もそれほど気合が入っているようには感じなかった。特に序盤は背景の構図が少し歪んでいるのかちょっと酔う様なシーンも存在した。


さらに唯一救いとなり得るかもしれなかった成海ちゃんと付き合うのは幼馴染でお仕事をしっかりとこなすイケメンメガネ男子の宏崇くんだ。つまり彼女たちはリア充なのだ。幼女もいない。

なんということだろうか…

さらにはヲタク要素の部分に少し薄っぺらいようなところを時々感じてしまう。もちろんしっかり描写されているところもあるのだが、職場帰りの飲み屋で「ゲーム廃人」がモンハンをいまさらやっているところ喋り方が2chで使われるような言い回しであることなど、ちょっとリアル感を損なう描写が多い。


だが、これらの疑問点はすべて以下の説明で解明されることだろう。
そう、今作は女性向け「ファンタジーラブコメ」なのである。

ファンタジーだからなんでもありなのだ。仕方ないね。

そして当然のことながらイケメンやBL要素に持ち込みやすいキャラ設定の男子キャラがほどほどに絡むので今作を題材としたBL派生作品の発展も少しはあったのではないだろうか。(調べていないので想像です。)

そしてなにより順調すぎる交際をただ見せつけられることによって幸せ拒絶症候群の私は
はああああああああああああああああああああああああああああキスしてんじゃねええよ。ただのリア充アニメじゃねえかこれ!あrじぇあじゃじゃあうぇうぇf
とただ発狂させられることになってしまった。

まあ、そんな僻み視点を省いたとしても今作は少しネトゲ要素もカップリング談義も薄くとにかく深みが足りない様に感じた。1作品という限り有るキャパシティにヲタク要素を全部拾おうとしたら一つ一つの要素がペラペラの紙切れみたいになってしまった様な感じだ。

よく考えてみると原作の漫画はいい感じだったが本作はアニメ化には合わなかった題材ではないだろうか。
Web漫画としてはコクの強いオタク要素をちょくちょくつまんで起承転結で締める流れは悪くないが12話で連続して20分という枠を使うアニメとしては要素が薄いのが「物足りなさ」に繋がってしまっているのかもしれない。

ともあれ、人気を博したWebマンガなだけあって最後まで視聴して振り返ってみればおかしな点はなく(発狂ポイントあり)弟くんもかわいいし特に女性視聴者におすすめできるアニメ作品と言えるのではないかと思う。ぜひとも気になる人には視聴してみてほしい。

どうでもいいことだが
アサヒスーパァドラァアアイ(プレミアムモルツ)
はちょっとどうなんでしょうか。

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