私のアニメ鑑賞スピードはものすごく遅くなっています。一時期は毎日更新する勢いでこのブログの記事を投稿していたものですが「アニメを選ぶ」→「30分12話を数週する」→「まとめる」の作業を行う時間を割くほどの情熱が少し少なくなってしまった様に感じています。
どこかにそんな私を奮い立たせる様なクソアニメはないだろうか?そんなときに見つけた作品の紹介です。
西暦2034年、東京箱柳市。近代化へと進み続ける波は留まることを知らず、人々に便利を与えると同時にいくつもの、かけがえのないものを失おうとしていた。たとえば、お金。2029年、全国に導入が完了した電子マネーシステムにより、人々は現金を持つことがなくなった。すべてが暗号化され、どこかの誰かが管理しているらしいが、持つ人にとって重要なのは、「今月いくら使えるのか?」と、無くしたら全てを失う緊張感だけであった。
こぴはん(公式サイトは消失しました)
今回紹介する「こぴはん」は5分枠の短編アニメーションで全7話構成という風変わりな構成の作品だ。
内容は日常系とするのが良いのではないかと思っている。近未来設定を推しているのだが神社の賽銭が電子マネー払いになっていることぐらいしか近未来要素がない。
アニメで近未来を題材にしたものを見ると二足歩行の自立型ロボットだったりとんでも魔法+科学だったり大陸が宙に浮いていたりすることが多いのだが今作にそういうものは期待するだけ無駄だ。
初音ミクのキャラクターをデザインしたことで名高い「KEI」氏がキャラクターデザインを手がけたキャラクターたちが登場するというのが今作のウリのうちのひとつであり、今作を視聴してみるとその「KEI」氏のキャラクターにストーリーをつけてアニメにしてみたという当時のニコニコ動画で企画にでもなっていそうなコンセプトのアニメとなっている。
全7話で5分構成なのでここは思い切って大体の内容を伝えてしまいたい(ネタバレ注意)
1話:2034年5月21日午前9時14分
青髪スポーツ系アクティブキャラの栂山ゆずきちゃんが野球をする話。2話:2034年6月1日午後12時13分
美柱沙弥・沙遊姉妹の校内放送(ほぼネットラジオ)の収録風景3話:2034年4月9日午前10時32分
空気のような女の子による空気のようなおはなし(公式)とあるが意味不明。ペン回しの得意な門倉優奈ちゃんがペン回し大会で優勝する話。4話:2034年6月22日午後8時00分
警察密着24時のパロディ。初の近未来設定を感じさせる警察署内で今作の近未来設定が感じられる初めての放送回。それ以外に私はこの回に意味を見いだせなかった。「ウソだろ…と言葉を失う放送回」であり、今作がクソアニメと言われる所以はこの回のせいかと思わせる内容だった。
5話:2034年6月23日午後6時46分
クール系お姉さん(24歳OL)の鬼藤蛍さんの宅呑み風景からの突然お色気カット混ぜ込んでハードなSMサイトの女王様プレイまでの話。全話とのつながり一切なし、いきなりエロ描写と迷走ぶりがよく合わられているある意味良回だと言えるのではないだろうか。
6話:2034年6月1日午後12時20分
制服も違う謎の人形つかい系キャラ(ぼっち)が2話のラジオを人形と聞く話。最後に本体がシャベッタアアアアアアア。7話:2034年12月2日午後2時35分(最終回)
巫女さんで栂山ゆずきちゃんのお姉さんの栂山あさぎちゃんの話。相手の心が読める琴○さん。パンツの色はピンク。そして最終回の最後の最後でいきなり「生きる」ことをテーマに考え始める。やはりクソアニメは哲学だった?
という内容となっている。
おわかりいただけただろうか?
Googleで「こぴはん」と検索すると「クソアニメ」と予測が出てくるほどクソアニメ認定されている今作について私はそれほど低い評価をもたらしていない。
今作をクソアニメたらしめているのはおそらく「低予算」とその場の流行に合わせてとりあえず「つくってみた」という行き当たりばったりな制作陣の心意気がもたらしたものなのだろうがそんなもの今作の様な短編アニメにおいてはよく見られることであり、それほど尖ったクソアニメには感じなかったのだ。
また、前述した通り、初音ミクブーム当時に話題の「KEI」氏がキャラクターデザインを手がけていてそのキャラを動かすということだけに目がいっていてどう収拾をつけるのかについてまったく考えられていないようなストーリーの構成や展開については残念に感じた。
ともかく、当時の「ノリ」と「勢い」を感じることができて5分枠で7話構成という軽い展開の本作はクソアニメハンター入門としてはとてもおすすめできる作品に数えられるある意味において秀逸な作品といえるのではないだろうか。
ぜひとも興味をもったなら今作を視聴してクソアニメを見ることの喜びに目覚めてほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿