古の昔、女神より弓を授けられし者あり。
ひとたび狙いをつければ必ず射抜き、
あらゆる困難を打倒したというその弓は、
やがてある男を王の座へと導いたという。
いつしか人々は、その男を『魔弾の王』と呼んだ……。
戦場を人の力が支配し、剣と馬が戦いの中心だった時代――。
ブリューヌ王国とジスタート王国の国境で起こった些末な諍いは、やがて大国の思惑をはらみながら、二十年振りの開戦に至った。ブリューヌ王国の兵は、およそ二万五千。総大将レグナス王子の初陣を華々しく飾るため、王は直属の騎士団以外にも出兵を命じ、辺境の小貴族すらも戦列に加わることになる。
アルサスの若き領主ティグルヴルムド=ヴォルンも、王の命に従い、わずかな手勢とともに馳せ参じた一人であった。
かたやジスタート王国は、五千の兵でこれを迎え撃つ。勝敗の結果はこの時点ですでに明白かと思えた。
だがブリューヌ王国は致命的な過ちを犯す。
ジスタートの兵たちを率いるのは、伝説の竜具を与えられし戦姫の一人、エレオノーラ=ヴィルタリーアだったのだ。一騎当千の恐るべき力を、ブリューヌ王国の兵たちは身をもって味わうことになる。
絶望が支配する戦場の中で、ティグルは残されたわずかな矢を弓につがえ、標的を定めた。その視線の先にあるのは、美貌と勇壮の象徴――戦姫である。
ブリューヌ王国辺境の若き領主、ティグルヴルムド=ヴォルン。ジスタート王国の戦姫、エレオノーラ=ヴィルターリア。両者の邂逅が、のちに語り継がれる英雄譚の序章になるとは、まだだれも知る由もなかった。
魔弾の王と戦姫(公式サイト)
今回紹介する「魔弾の王と戦姫」は30分枠で原作がライトノベルの“戦記風”俺ツエー系ハーレム系アニメーションだ。
まあ、簡単に言ってしまえば強くて可愛いくておっぱいの大きな女の子たちが凡貴族だが特殊能力をもつ主人公にメロメロになりついでに王国の姫様ともイチャつきはじめながら外敵や国の内乱を収めながら王様になっちゃうといういかにもファンタジー世界好きな中学二年生が夢見そうな設定をこれでもかというぐらいに詰め込んだ作品となっている。
ちなみに原作は完結していてそこでは一夫多妻と数々の美少女をゲットしている上に子作りまでしているらしい。
原作は18巻まで続いていたということで数多の数のラノベが生まれては生きながらえることなく消えていく状況を鑑みると人気もストーリーの変化もある良作と言えるのではないだろうか。
また、現時点で原作が完結しているということは当然、アニメだけでは原作部分をカバーしきれないのでその補完や行く末が気になる視聴者にとっても続きを原作で見届けることができるので視聴における評価ポイントになるだろう。
簡単にアニメの流れをネタバレしておくと、主人公が後に正妻となる男装して王子のフリをした姫様の軍に参加して戦争に赴くがあっけなく敗退。そして戦った相手の捕虜となる主人公だったがなんだかんだその相手の将に気に入られる。そしてその将も美少女キャラで主人公に3話でデレる。その後おっぱいをすったりいろいろと美味しいイベントをこなしつつ第二、第三の女と出会って親交()を深めて行く。
そして最後に主人公が乱れた国内を立て直す立役者としてとりあえずのオチと何人かの戦姫および姫様とのハーレム状態を形成したところでアニメの放映は終了している。
ではここで主要なキャラクターたちを紹介しておこう。
- エレオノーラ=ヴィルターリア
7戦姫のうちの一人、ここで説明しておくが、戦姫とは特殊な力(固有魔法みたいなもの)を操ることができる武具に選ばれし女の子のことを指すらしい。
特殊能力持ちということで強い。そしてその結果領主となっていて最初に主人公と戦う相手になる。
3話で主人公を意識し始めて後半以降はもうデレデレ。
- リュドミラ=ルリエ
7戦姫のうちの一人、当然オチる。エレオノーラちゃんが典型的な戦士+風魔法なのに対してこちらは氷魔法を操れる魔法使い感が強い。(実際には能力以外に武器を槍のように用いている模様)
エレオノーラのおっぱいが大きいので当然枠の都合上おっぱいは控えめ。しかし控えめといっても大きいと思う。ここは作者の嗜好なのかはわからないが今作の特徴といえるのではないだろうか。
- ソフィーヤ=オベルタス
ななせんきのうちのひとりのおねえさんんです。おっぱいがおおきいです。
- レギン=エステル=ロワール=バスティアン=ド=シャルル
姫様。後の正妻。露出して相手を見定める変態。
- ティッタ。
幼馴染。侍女。
- リムアリーシャ
エレオノーラちゃんの元同僚(傭兵)で側近。
ちょっとしたハプニング主人公のティグルに胸を吸われる。おっぱいはおおきい。
アニメでは描かれないがやはりあの弾力のある大きなおっぱいには抗えなかったようで男女の仲になるらしい。
そんなこんなでユニークなおっぱいが出揃う今作だが、魅力的なおっぱいたちの中から自分好みの逸品を見つけ出すという楽しみ以外にも今作ならではのポイントが存在する。
それは、戦乱がひとつのテーマになっているので戦闘がいくつか発生するのだがその際に戦闘をただアクションだけで演出するのではなく戦略的にどう軍を動かしたのか、かなり俯瞰の視点から描くような演出が加えられていることだ。
これが浅いというか戦闘シーンを描ききれない作画陣の手抜きと見るか、ただ戦闘とゆれるおっぱいだけでなく、戦争感や大規模な戦闘を表現しつつ、ちょっとだけ硬派なイメージを本作に植え付けるものとして好意的に評価するかは視聴者それぞれに任せたいが他の作品にはない独特の表現といえるのではないだろうか。
原作がラノベでハーレムものということでやはり一定の層からはかなりの好評を得る一方で不評も得るであろう今作は全体的に考えてみるとそれほど強くおすすめできるジャンルかというと微妙なところがある。
だがこのジャンルが好きな人からしてみれば今作は”その手”の作品の王道を往くものであることは間違いないからおすすめできるアニメだ。
作画など、アニメとして要求される水準は問題なく達しているし、前述した通り、独特な表現手法なども見られるし王道を往くということはツッコミどころはあるかもしれないが胸糞シーンはほとんどないということなので安心して見ることのできる安牌枠と言えるだろう。
「もし、俺が戦国時代や中世に生まれていたらこの天性の才能で無双してハーレム天国だったのに…」という天才軍師タイプの人には是非ともおすすめしたい夢のあるタイトルだ。
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