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2018年8月27日月曜日

理想と現実の間。

皆様ごきげんよう。
アニメ、見ていますか?アニメの声優ってすごいですよね。声だけでアニメのキャラクターに魂を吹き込んでいくような..
というわけで今回はそんな声優のおしごとをテーマにしたアニメ。
黒くない方のガーリッシュナンバーの紹介です!


一ノ瀬双葉は、デビューしたての新人声優。
けれど今のところ、特に際立った個性もなく、残念ながら仕事もほとんどない。
アルバイトで生計を立てながら、試行錯誤の日々を送っていた。
そんなある日、双葉は、TVアニメ『仏戦士ボサツオン』のアフレコスタジオで、
自分と同じ新人声優、萌咲いちごと小花鈴と出会い――。
現役声優である私、浅野真澄が、今までの経験と膨大な取材をもとに、
好きなことを仕事にしようと格闘する女の子たちの日常を、楽しく、生々しく書きました。
声優になりたいあなた、声優・アニメファンのあなた、進路に悩むあなたにこそ見てほしい。
誇張もディフォルメもないリアルな私たちの姿、きっと楽しんでもらえるはずです。

それが声優!(公式サイト


今回紹介する「それが声優!」は声優のお仕事をテーマに3人の声優の女の子たちの日常を描くお仕事系のアニメで30分枠となっている。
私にとってアニメ制作の『絵』に関わるところはSHIROBAKO、そして『声優』については今回紹介するそれが声優!が一番オススメすることができるアニメなのではないかと思っている。

ストーリーとしてはあらすじにもある通りデビューしたての新人声優である「一ノ瀬双葉」ちゃんを主軸として偶然同じ現場での収録となり出会った同じく新人声優の「萌咲いちご」ちゃんと子役からのベテラン声優「小花鈴」ちゃんの3人がそのまま不思議な縁でネットラジオの収録や声優ユニットを結成することになったりして、その過程で声優業界の厳しいことや様々な仕事に触れてそれぞれが抱える課題を乗り越えて少しだけ成長してこれから活躍するぞ!というところまでを描いたものとなっている。


3人のキャラ立ちはそれほど濃くなく、キャラ一人一人の描写が無い訳ではないが濃いとも言えない構成となっていてあくまで「声優のおしごと」に焦点が合った作品となっている。
その点では同じく声優業界をテーマにした作品であるガーリッシュナンバー(レビュー済)よりも『お仕事アニメ』感が強い。
よりキャラクター内の情動の描写などを強調してキャラとして作品を見るならガーリッシュナンバーの方に軍配が上がるだろうが、「お仕事系や日常系アニメ」としてはこちらのそれが声優!に軍配が上がるのではないだろうか。
さらにガーリッシュナンバーは主人公のクズっぷりから厳しい評価を受けやすいところがあるが今作の登場人物はどれも純情なのでその点でもこちらのほうが好感を得やすいかもしれない。


原作者が声優であるということからもかなりリアリティは高いのではないだろうか。それだけにただ単に「仕事がない」と悩んだりとかではなくそれぞれのキャラ立ちとか「どんな声優になりたいのか?」との問いかけなど声優ならではといった悩みや課題が盛り込まれていたり、確かに声優・アニメファン、そして声優を目指す人には是非とも見てみてほしいと思える作品だった。


その一方でデフォルメの恐ろしさと声優のパワーバランスというか取扱の差の様なものを垣間見るシーンも散見された。
私の中でどうしても第三話でただ一人だけ終始、謎のキラキラを纏い”公称”通り永遠の17歳のビジュアルで登場するキャラが気になって仕方がなかったのだが、これはネタなのかそれとも王国の力が働いているのかそれを知る術はない。

…これ以上は何も言うまい。


全体的に作画とかそこらへんの要素も安定した品質だったのではないだろうか、第九話が振り返りが多く半分ほど総集編の様な作りになっていたが、敢えてマネージャー視点からの振り返りということでちょくちょく新しいシーンを挟んだりうすることで新鮮な気持ちで見ることができるカロリー半分カットぐらいのエコ回となっていて何に活かせるというわけではないがこの手法は勉強になった。是非とも力尽きていた他の作品を制作していた制作会社にも参考にしてほしいものだ。
(特にメルヘン・メド…)


また、主人公のポジションとなる一ノ瀬双葉ちゃんがみゃーもりと同じく人形に喋らせているちょっと危ないキャラ設定というところは注目するべきなのではないだろうか。
主人公、無自覚に多重人格かつぬいぐるみを使う場合は良作説はあるかもしれない。今後のアニメ視聴でも同じ傾向のキャラが出てくる作品がないか注意深く見て生きたいと思う。

全体的にまとめて考えてみてもストーリー、キャラ、作画などどれもクオリティが高いし、アニメが好きなら声優の世界を垣間見ることもできる!?今作を是非とも視聴してみて欲しいと思う。


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