凄腕プログラマーにして重度のロボットヲタクの青年が転生したのは、
巨大ロボット「幻晶騎士=シルエットナイト」が大地を揺るがす
騎士と魔法の異世界だった!?
エルネスティ・エチェバルリアとして生まれ変わった彼は、
豊富なメカ知識とプログラマーの才能を活かして、
理想のロボット作りをスタート。
だが、その行動が予期せぬ事態に発展して……!?
ロボットヲタクの野望が、異世界を変える!!
ナイツ&マジック(公式サイト)
今回紹介する「ナイツ&マジック」は30分枠の異世界転生モノアニメだ。
いつものアレか…と思ったかもしれないが今作は制作に異世界転生やなろう系とは無縁にも見えるバンダイが絡み、当然なろう系異世界転生モノの「主人公のチート級能力」や周囲の人脈や運に恵まれている設定は変わらないものの、そのうちのいくつかは本人の努力により会得されているし、いつものアレならば即転生から即ハーレム無双なのに今作ではなんと転生して幼少期から中等部を卒業して騎士となり、魔物と戦い、対人までこなすという一連の流れを踏まえた構成となっている。
きっと今作を視聴した人が「こまけぇことはいいんだよ!」な異世界転生モノのいつものアレとは異なる印象を受けることは間違いなしだろう。
そんなこんなで私がいままでみてきた「なろう系」アニメのなかでは割とマイルドなテンプレ感を排除してその隙間に今度は「ロボ」モノにありがちな要素を差し込んだような今作はすこし飽きてきそうなワンパターンな異世界転生モノに一石を投じる作品と呼べるかもしれない。
その一方ですこし残念に感じたのはテンポの若干の悪さだろうか。
なろう系異世界転生モノの良いところのうちのひとつとして「テンポの良さ」が挙げられると思う。
それは本来繋がっているであろう物語の良いところだけを切り取って見せるようなダイジェストのようなところであって今作ではその見せ場に当たる部分はロボットによる戦闘パートや主人公の前世からの記憶や知識を持ち越した新型兵器の製造開発パートが該当すると思うのだが、それらのシーンの魅せ方が途中で切って次の話に持ち越したり「あともうワンテンポ」が足りないアニメとなってしまっている。
また、オープニング中に全話における(制作陣の選んだ)盛り上がるシーンを差し込んでSEも台詞も打ち込んでくる場面があるのだが、たぶん共感できる人にとっては神OP認定不可避となり絶賛好評を得ることができるだろうが、その一方で制作陣と慣性を違える多くの人にとっては「なんだこれ」感の強いMADでも見ているような気分になってしまうことになるだろう。
ともあれ、気合充分のロボモノ+異世界転生、そしてクオリティの高い作画が視聴者を待っている。
最近の「なろう系」アニメに飽きてしまったり合わないと思っている人には『風変わりな』作品としてオススメできるのではないだろうか。
ロボットやなろう系小説系作品、そして異世界転生というテーマに興味のあるひとには、新たな可能性を感じることもできる作品としてぜひ今作を一度視聴することをおすすめしたい。
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