Translate

2018年6月19日火曜日

各々独特の美学は理解し難い。

人にはその人特有の美学があったりするものです。そしてそれらのうちいくつかは他の人にとっては受け入れ難いものだったりするわけで、そんなこんなで今回は自分の奴隷の女の子には手を出さないけれども娼館ではやることやっちゃう主人公を擁する異世界転生モノ作品の紹介です。


デスマーチ真っ最中のプログラマー“サトゥー”こと鈴木一郎。仮眠を取っていたはずが、気が付くと異世界に…!?
視界の端には、仮眠前に作っていたゲームを思わせるメニュー画面。
レベル1の初期状態。ただし初心者救済策として実装したばかりの「全マップ探査」とマップ殲滅ボム「流星雨」×3付。目の前には蜥蜴人の大軍が!
助かるために「流星雨」を使用したサトゥーは、その結果レベルが310となり莫大な財宝を手に入れる―。
夢か現か、ここにサトゥーの旅が始まる!

デスマーチからはじまる異世界狂想曲

公式サイト


今回紹介する作品は30分枠の異世界転生モノアニメとなっている。最近のアニメ界において、もう既にネタが出尽くした感の強い異世界転生モノだが、今作はまさに『現代』アニメの『王道』を往く“異世界転生モノ”アニメと呼ぶにふさわしい作品といえるだろう。


今作ではゲーム制作会社で働くプログラマー佐藤さんが徹夜で作業を行っていて(ここでの連夜の徹夜作業を彼自信がデスマーチと呼んでいてそれが今作のタイトルにも繋がっている)その最中、佐藤さんが仮眠をとるために会社で横になるとなんと異世界で目覚めていた!!という流れの出だしとなっている。
このせいで私の心の中には今作の視聴中、実は「夢オチ」の流れがあるんじゃないかという疑心暗鬼から「…いやまてよ、もしかしたら夢オチからの現実とのミックス異世界モノ(SAOみたいな)なんじゃないか?」名探偵コナン化するぐらいには疑惑の心が生み出されていた。


だが、予想に反して「このアニメ…深い!!」はずなかった。
今作は異世界転生ものにありがちなハーレム&無双という要素をしっかりと継承する正統派作品だったのだ。
最初に転生した後は、最初に与えられた?力を使って敵を殲滅し、その時にちゃっかりと神のうちのひとつとされる竜までもを倒して転生先の世界ではありえないほどのレベルや能力を携えている。
そして、前職というか転生前の世界での職業であるプログラミングの知識がそのまま転生先の世界の『魔法』に似ているという何処か(ナイ○&マジック)で見たような設定によって自分でオリジナルの魔法まで編み出してしまうというチート級能力と、絶妙なタイミングで様々な種族の女の子と出会い、落とし、そして買って行きハーレム状態を作り上げるという内容だ。


さて、今作についてはここまでで以上となる。
え?世界の真相や転生の原因はって?そんなものは知る由もない。知りたければ原作を購入して欲しい。
ちなみに私は原作を購入してはいないので知らない。
なんと今作はぶった切りではないものの、異世界の核心に迫ったり、おれたちの戦いはこれからだまでも行くことなく、「さて、これから旅をはじめるぞ」ぐらいのところで全12話の放映を終えている。
なんてことだろうか…そう、今作はアニメだけの視聴ではまったくもって納得いかないただの長編ラノベ販促CMだったのである。

ということで、今作の評価について12話の中での落とし所を見逃してそのまま終わってしまった今作は、その構成や作中で表示されるゲームの様なUIに出てくる文字の見辛さなど批判にさらされることも多くさらにはこの手の転生モノでお約束である「ハーレム」や「俺つえー系」に対するアレルギー反応も合わさって一定数の酷評を得ていて全体で見た評価で言うと賛否両論といったところではないだろうかと思っている。

だが、文字の見辛さなど私のように「どんなアニメ」でも何周もできる強靭さがあれば問題ないし「ハーレム」「俺つえー系」へのアレルギー反応さえなければ大丈夫だしむしろそういうジャンルが大好物の人にとっては良作であるといえるだろう。
そして途中で終わってしまったような感覚に陥りそうになるストーリー展開の速度の問題もそもそもストーリーの全体像をつかむなんて難しいことを考えずに頭の中を空っぽにして「あ~たまちゃん、ぽちちゃんかわいい~~^^お耳うごいてきゃわわ~^^」と考えてみたり、「ぐへへ、亡国の皇女であるアリサちゃんとぐへへ…」と妄想に耽ったり、「エルフだからお肉×とかきゃわわ~」と、とにかく考えるのでなく感じて見ることによって今作をさらに楽しむことができるだろう。
この手の作品で考察を始めたら負けなのである。決して考えてはいけない。


まとめて振り返ってみると、作画やキャラクターの可愛さや声優の演技などは高いポイントにまとまっていて、ストーリー進行のテンポや一部の見辛さなどは指摘されるものの全体的に見てみれば高評価をつけられるポイントが多いと思う。
その一方で実は壮大かつ長い原作ラノベの販促用CMなのではないかというほどに未完感の強い終わり方や、王道展開ならではの二番煎じ感などは減点対象になってしまうのではないだろうか。

とはいえ、「なろう小説系」だったり「異世界転生モノ」が好きな人にとっては新たな新作として十二分に楽しめるし、道中で仲間になるというか買うことになる奴隷の獣人の女の子もかわいいのでケモナーなどの皆様にとっても貴重なぴょんぴょん枠となることは間違いないだろうから興味のある人には視聴をオススメしたい一作だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿