そんな日本において大切に長らく使われてきたモノには神や魂が宿るという言い伝えがありますね。そんな神々の話をモチーフにしたアニメ作品の紹介なのです。
ごく平凡な少年・加賀見かずやは、
ある日突然現れた着物姿の美少女、桐葉と出会う。
初めて出会ったはずのかずやに「久しいのう」と声をかける桐葉。
はたしてその正体は、かずやが亡き母の形見として、
片時も離さず持ち歩いていた「帯」の付喪神だった……。
ドSな美少女付喪神の桐葉とともに、
次々と起こる怪異事件に立ち向かう
「妖怪アクションコメディ」いざ、開幕!
つぐもも(公式サイト)
今回紹介するのは青年誌の漫画が原作の「妖怪アクションコメディ」だ。
登場する人物のうち特にメインの要素を構成するのは主人公となる「加賀見かずや」くんと母親の形見の付喪神である「桐葉」ちゃん、そして彼らが住まう土地の神である「くくり」ちゃんだ。
憑喪神が登場するとはいったものの体のいい擬人化アニメにも感じた。一応ルーツとかそこらへんの設定もあるが付喪神自体にはそれほど突っ込んでは居ないのでそういうことなのだろう。
今作では主人公の「かずや」くんが謎の回想からパイタッチ、ぱんちら、ラッキースケベとアニメ黎明期のお約束スケベ展開が満載ななかで『付喪神』に対して邪な存在とされている『怪異』に襲われた「かずや」を「桐葉」が助けて出会うところからはじまり、何度も”イキながら”二人が絆を深めて、土地の神である「くくり」ちゃんとも交流を深めつつ、「かずや」くんが『怪異』を祓う「すそはらい」として成長を遂げるまでを描いたストーリーとなっている。
ちなみに「桐葉」ちゃんはプリンが好きだ。だが「帯がプリンを食べているという」なんてツッコミをしてはいけない。いいね?
アクションコメディと言うだけあって怪異やライバルとなる「すそはらい」とのバトルシーンが入ってくるのだがクオリティが高くそこのところも見どころになっている。
神々の闘いには慈悲はない。神社の社は破壊されるしコンクリにも穴があく。
原作が青年誌の漫画ということや今作の演出や作画がなんとなく2000年代の懐かしさを感じさせるものであるところが今作のジャンルとマッチしていて、さらに今日の「萌え」や「日常」に比重が傾きつつ有る今において貴重なものを見れるというところにも価値を見出だせるのではないだろうか。
もうひとつの要素として「エロ」がある。
これは戦術したお約束要素以外にも朝から足コキ(主人公は嫌がっていますが我々の業界ではご褒美です)や裸で同じ布団の中で密着しちゃったり「もう入ってるよね?これ。」なんて展開まである。(ただし相手は帯)
「まあ、相手は布と神様と実姉なんですけれどもね」
目隠しをしながらソーププレイや複数プレイでもあり多いときには一話のなかで3回以上イッているときもあるし夢精を匂わせる展開もありお年ごろの男子にとっては共感できるところも多いアニメとなっているのではないだろうか。ちなみに私の大好物のサイコレズも存在する。キャラデザがちょっと好みではないのが残念だが「首筋れろれろ」から「足裏れろれろ」の流れやおさわり、そして幼児プレイまで、さらには一緒におしっこ(拭く所まで一緒)と神展開が存在する。まあ日本神話は変態だらけだしこれだけは仕方ないね。そのときに賭け事が行われていかさまからの「さわさわ…」が出るがたぶん「ざわざわ…」ではないのでセーフだろう。きっと…大丈夫だよね?
私は特に第八話が好きだ。日常を描いた回になるのだがおつかいパートが完全に子供(神々)のお守り回となっている。
そこで登場する新しい駄々のこね方である『ぷりんのうた。』は必見だ。私としては「くるみ」ちゃんがあと一歩で歌いかけた『水ようかんのうた』も聞いてみたかったが…
最終的には原作も完結していない様だし物語の革新には届かないがアニメとして「俺たちの闘いはこれからだ」で綺麗に〆られていたのは好感をもてる。
総じてクオリティは高く安心して視聴できる作品であると言えるのではないだろうか。
だがその一方でアニメの歴史のなかで積み上げられてきた「萌えキャラ」や凝った演出やテンポとは違った悪く言えば古臭く感じてしまうような「キャラデザ」や演出なんかを考えると第一印象はあまり良くなく感じるかもしれない。ソレに加えて神話をモチーフにした物語はどうしてもそのストーリーに入り込めるようになるまでに時間を要してしまうのでスロースターターなところもある。
だが最後まで見てみればアニメ終了後の原作のその後も気になるくらいには楽しんでいる自分がいた。そんなアニメだった。
お色気ギャグシーン強めのアニメが欲しい!そんな人にぜひともオススメしたいアニメだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿