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2018年4月9日月曜日

Road to Yuri

百合とはいったいなんなのでしょう。
「ほとんど百合について」私はある程度の考察を掲載しましたが「百合である」についてはこれから記事も出すつもりですがその一方で今作はそれを理解する上でとても助けになるものとなるでしょう。


ギャルだけど初恋も未経験なjk・柚子は、
親が再婚した都合で女子校に編入することに。
彼氏ができない!と不満爆発の転校初日、
黒髪美人の生徒会長・芽衣と最悪の出会い方をする。
さらに、義理の姉妹となった芽衣と同室で生活することに…!?

正反対のjkふたりが反発して惹かれ合う姉妹のLove affair、始まる!


citrus(公式サイト



まさに今作は「百合とは何か」を知るための入門作品としてもってこいなのかもしれない。
その一方で百合というジャンルと相性が悪い人からしたら今作は相当につまらないものとなってしまうだろう。
なぜなら今作は「百合である」ひとつのカップリングが生まれるまでの過程を描いたものであって作中すべての事象が百合作品であるという前提の上でのみ整合性を持つからだ。

一体どういう事なの?と混乱してしまっているかもしれない。それも仕方ない。ただ私は今作をただ一度見てみて欲しいと思う。
もしあなたが今作を見てその魅力に惹かれたのならばそれは他の素晴らしい百合作品や「ほとんど」百合作品をも無条件に楽しめる素質の持ち主であることを示しているからだ。

今作では両親の再婚によって姉妹となったふたりの恋物語が描かれている。
ここでまた強調しておきたいのが今作はこのふたりが完全に百合になるまでの過程を描いているということだ。
最初に対立する学生同士として始まり、続けて家族となりでもそこに家族とは言い切れない感情が生まれる。だがそれでは「ほとんど」百合作品に過ぎなくなってしまう。なぜならそれを歪な姉妹の関係としてしまえば今作は百合作品ではなく家族の人間模様を描いた作品となってしまう可能性を秘めているからだ。
だが今作では二人がそんな姉妹の関係を抜け出してさらに「その先へ」向かうまでのストーリーが存在する。そして二人が百合関係であることを示して12話を使い切り、今作は最終回の迎える。
まさに百合とはなにか?を示すもののうちのひとつとして今作はその意義を保っているのである。

ギャルかつノーマル属性から発情系お姉ちゃんレズに転向したのは藍原柚子ちゃん。かわいい。ギャルというキャラは「はじめてのギャル」よりギャルっぽい。「あーし」とか言わないし。そしてそれに明るくて優しくてそれでいて純真で前へ突き進むその姿はとても魅力的にうつる事だろう。


そしてそのお相手となるのがもともと怪しいところがある真面目でクールな生徒会長からむっつりクーデレ妹レズキャラとなった藍原芽衣ちゃん。かわいい。私は断然芽衣ちゃんが好きだ。
家族の事情や環境から真面目に、そして物静かなところがあるがその内に秘めた情熱というか想いは凄まじいものがある。某魔法少女のマスコットキャラクターが見つけたらその力の強さに大喜びしそうなレベルである。


さて、今作は百合作品ではあるがその一方で明確にカップリングが存在するのはこの柚子ちゃんと芽衣ちゃんの二人だけであとはおまけというか友人だったり家族だったり「恋人」関係の組み合わせはない。
そういうことで他の「ほとんど」百合である組み合わせの可能性は見出だせるがあくまで「百合である」焦点はこの二人に絞られている
そういう意味では分かりやすく百合というものを感じることができるだろう。それだから私は今作を「百合」の入門作品として見て良いのではないかと思っている。

私からしたらこの二人が毎話チュッチュしているだけでもう満足なのだが今作は中盤までは突然家族になった二人が距離を近づけるまでの過程を描かれ、そして中盤以降「ほとんど」百合となって家族か恋人かの線引がつかない二人が互いを恋人として認識して確かめ合うまでの話と大まかに構成が分かれている。
ここで百合に価値を求められない人からすると問題が出てきてしまうかもしれない。それは今作が彼女たちが「百合」になるために半ばご都合主義的に突然新キャラが登場してはそれほど意味をもたずに彼女たちの距離を詰めるための要素として役割を果たしてそしてフェードアウトして行ったりとすべてが二人が百合であることを示すまでの過程を作り上げるために動くので百合という恋愛を含む作品であったとしてもラブコメとしても破綻というか短絡的な所が見受けられるのだ。

だから私はこう今作を評価したい。

「とんだクソアニメだな(歓喜)」

私は最大の笑み(というかニヤケ顔)を浮かべながら今作の強引なところには異議を唱えたい。そして二人がChu Chuして触れ合って弄り合って顔を赤らめて見つめ合うのを見て満足するのだ。
それから今作のOPやEDや作画にもその性質が現れているが話の展開や絵の描き方が少女漫画風なのも今作の特徴と見どころと言えるのだはないかと思う。

さあ、みんなも『citrus』を視聴して百合の世界へ。そしてありとあらゆる部分をきゅんきゅんさせましょうぞ!!
*ちょっと過激なシーンが多いので視聴中の背後への配慮は忘れずに。


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