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2018年4月8日日曜日

おっぱいには勇者も逆らえぬ。

人類はその発展の過程でたくさんの発明を成し、またたくさんの過ちも犯してきました。そんな人の歩みを取り入れてそれにアニメらしい魔族や勇者,そして魔法や精霊を加えたアニメを紹介いたしましょう。



人間と魔族が戦争を始めてから、十五年もの時が流れていた。ゲートから魔界に突入した人間の軍は魔族の重要拠点を一つ奪ったが、その隙を突かれて魔族軍に領土の一部を占領されてしまう。極寒の南部諸王国では魔族と人間との小競り合いが多発し、魔物による被害と混乱が人々を苦しめた。そんな悪夢のような混迷の中、一人の勇者が立ち上がり、三人の仲間とともに魔族討伐に乗り出した。彼らの快進撃は中央諸国に住む民衆の大きな希望となった。しかし勇者は思うように進まぬ魔界侵攻に業を煮やしたのか、それとも他に理由があったのか、仲間たちと離れ、たった一人で魔王の住む城へと向かっていった……。

    まおゆう魔王勇者(公式サイト



今作では中世ヨーロッパに似た地図や世界観が舞台となっている。そしてヨーロッパから地中海を南へ越えた先のあたりが魔族の支配地域というか異世界ということで転移ゲートによって魔界と人間界がつながっていて人間と魔族の間で戦争が始まってお互いに拠点を占拠し合っている状況から話がはじまる。
今作では魔王と勇者という二人の登場人物が主軸となるのだがさっそく一話から対面して行動を共にする。
そう、今作では対立構造からそのなかでの戦いの模様などを描いた王道ファンタジーではなく魔王と勇者という本来ならば共に行動するはずのない二人が「おっぱい」という駄肉を武器に世界をより良いものにしようと奔走するアニメなのだ。


「ちょっと歴史が好きだった」そんなアニメファンにオススメしたい。
今作は作中で魔王と勇者が私達の歴史をなぞる様なかたちでその世界を導いて行く様を見ることができるからだ。
馬鈴薯活版印刷商人の台頭火矢や最終話ではマスケット銃の登場を匂わせるシーンが登場するまで世界がその歩みを加速させて行く様を感じることができるだろう。
また、魔王と勇者の協調というところから平穏な日々を描くシーンもあるのだが時代が時代だけにどこかで物事が上手く行くと何処かに歪みが生まれてしまうという宿命からは逃れることができず、いつも何かしらの問題に対処し続けなければならないという点において旅と冒険を味わえる狼と香辛料の様な雰囲気も楽しむことができると思う。

そういうわけで日常系アニメなどとはそもそも扱うコンセプトが異なる今作ではキャラクターデザインはブヒ度がそれほど高くない。(だがおっぱいは大きい)一応ロリ枠も存在する。
私は農奴から聖女と驚異的なステップアップを遂げたメイド姉が可愛いと思う。やっぱりこれくらいの地味さと大人しさをもつ少女におさげはポイントが高い。


女はもういい、男を出せ!というコアな趣味を持つ人も今作では個性的な男キャラも「ござる」から「じいさん」まで豊富な人材が登場するので安心して欲しい。

なんというかそれほど深いアニメとは言い難いのだが王道のファンタジーでもなく、私にとってガチガチの歴史モノでもなくライトに歴史をなぞりつつ、魔王と勇者という異色の組み合わせの歩みを描いた本作はなかなかに面白い。
それを逆に、中途半端に感じてしまう人もいるかもしれない。だがそこの所に違和感を覚えないのならば今作はなかなかに楽しめる一作ではないだろうか。
彼らが紡ぎ、変わって行く世界をぜひともご覧あれ。



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