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2018年4月30日月曜日

さあ、キズナを結びましょう。(神経)

皆さんはどんな時に他の人との絆を感じますか?
私は機動戦士ガンダム,戦場の絆をプレイしていた時期がありましたがまったくもって絆は感じられず
むしろ日常のふとした瞬間に絆を感じるのです。いったい絆ってなんなのでしょうか。
そんな現代でキズナを求めて繋がる少年少女たちの物語の紹介です!


舞台は、埋立地に作られた街・洲籠市。
かつては未来型都市として栄えたこの街に住む高校生・阿形勝平は、なぜか痛みを感じない不思議な身体を持っていた。
夏休み目前となったある日、勝平は謎の少女・園崎法子の手引きにより、痛みを共有する仲間「キズナイーバー」の一人に選ばれてしまう。
そして、同様に「キズナイーバー」として繋がれたクラスメイトたち。
しかし、彼らは本来なら仲良くなることのない別々のグループに属していた。

園崎は言う「これは、争いに満ちた世界を平和に導くための実験なのです。」
その言葉とともに数々の試練が彼らに降りかかる。

互いの傷を背負うことになった、少年少女たちのひと夏の物語がここから始まる!

キズナイーバー(公式サイト


今作はオリジナルアニメ作品だ。この手の作品は『原作』という事前チェックが無いだけにそもそものストーリーが面白くない可能性のあるジャンルとなっている。私はその方が好きだ。やはりこのスリルには抗えない。
さらにもう一つ、オリジナル作品ならではの『過剰なほど』の演出や表現手法も魅力のうちのひとつであろう。原作イメージがないからこそ『冒険したい』という気持ちは“色々な意味で”私達をドキドキさせずにはいられない。


というわけで前衛的なオープニングから始まる今作だが、その登場人物もかなり特徴が強い。それぞれのキャラクターには個性的な要素が割り振られていて七つの大罪になぞらえた現代版の七つの大罪として「愚鈍・独善ウザ・脳筋DQN・狡猾リア・上から選民・不思議メンヘラ・インモラル」とそれぞれ特徴付けがなされてるのだ。
それにしてもこれらの要素、どこかで見たような…。おそらく作者はツイッターなどのソーシャルネットワーク上から情報を収集してきたのだろう。
だがしかし、確かにこれら大罪という名ののキャッチフレーズはインパクトこそあるもののキャラはそれほどまでに酷くはない。どのキャラも行き過ぎているものは居らず最終的に全員を仲良くさせても視聴者が納得できる様に「許されざる」大罪レベルにはしたかったのか、それともぶっ飛んだキャラをつくってボコボコにすることを良心が咎めたのか、もしくはググって名前はつけたものの「実際にこれらの大罪名がつくに相応しい程の大物地雷を踏んだことがないから分からなかったのか」真相は闇の中だ。


ストーリーとしては後に明らかになるが、何かしらの理由で痛覚を失った主人公「阿形 勝平」とそのクラスメイト6名が同じくクラスメイトの「園崎 法子」に拉致されてキズナシステムという同じシステムをもつもの同士でその痛みを共有・分散するというシステムを身体に埋め込まれるところから始まる。
面識もなく、普通に考えれば接点も無さそうな面々だったが、前述した「現代版の大罪」をもつものということで選出されキズナシステムで繋がったキズナイーバーとしてその痛みを共有し、そして数々のミッションという名の実験を繰り返す過程でそれぞれの内面や過去に触れて距離を縮めて行く。
その過程で当初は痛覚のみを共有するだけだったシステムがそのうちに“こころの痛み”“感情”までをも共有する様になる。
それと共に阿形 勝平と園崎 法子の共通の過去、そして過去のキズナシステムの実験とさらなる背景も明らかになる中、“大人の事情で”キズナシステムの実験は打ち切られることに。それを阻止するために「園崎 法子」が独断行動を初めて…というかたちでラストへ繋がって行く。

なんだかんだあるが、結局今作のたどり着くところは『恋』であったり『友情』であったり、それも言葉では計り知れない深い繋がりを得るためには一体何が必要なのかをテーマにした作品だった様に感じる。
実験都市だとかキズナシステムの結局の意図するところとかは特段はっきりしないが登場人物たちの関係は落ち着いてハッピーエンドで終わるあたりには安定感と安心感を感じた。

キズナイーバーたちの過去、そして経験験と失敗。都市に秘められた秘密。

その犠牲となった少年と少女。恋。友情。

オリジナル作品ということで気合充分な今作を是非ともその目で確かめると良いだろう。


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