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2018年4月29日日曜日

なぜ学校に暮らすのか。そこに学校があるからだ。

あるアニメが成功するためには何が必要なのでしょうか。作画?演出?ストーリー?声優の名演技?
今回は私が新たに「アニメのプロモーション」に可能性を感じた、そしてそれに現実が追いつかなかったアニメの紹介です。


学校に寝泊まりする“学園生活部”の4名、
ムードメーカーのゆき、シャベルを愛する(?)くるみ、
皆をまとめるりーさん、しっかり者の後輩みーくん。
おっとりとした顧問のめぐねえに見守られながら、
朝ごはんに乾パンを食べたり屋上の菜園でプチトマトを収穫したり、
部屋から逃げ出した犬“太郎丸”を追って学校中を走り回ったり……
時に大変なこともあるけれど、それ以上に楽しさがあふれている、みんなと一緒に暮らす日々――
彼女たち“学園生活部”は今日も元気いっぱい活動中!

「わたしたちは ここにいます」

がっこうぐらし(公式サイト


今回紹介するアニメは学園生活部で生活する4人の女の子たちとその顧問である先生の日常モノアニメだ。
ここでエピソード1の公式サイトからあらすじを紹介しよう。

ゆきとくるみ、りーさん、みーくんの4人は「学園生活部」の仲良しカルテット。
学園で寝泊まりする部の目的は「授業だけでは触られない学園のさまざまな部署に親しむ」こと!
今日も、おいしいパスタに舌鼓を打って、園芸部の屋上庭園でプチトマトの収穫に励んだり、授業で居眠りしたり。なんだかんだと賑やかに毎日を楽しんでいる。
そんなある日、学園生活部のマスコット的存在、柴犬の太郎丸が行方不明に。学校中を探してまわるゆきたちだったが……?



残念…ゾンビサバイバルでした。


そう、今作は日常系をの皮を被ったゾンビサバイバル(かなり状況は絶望的)な学校に籠もる女の子たちの日常というヘビー級作品だった。
今作の発表当初はそんな振りはみられなかったしこのキャラデザも相まって多くの初見アニメファンたちは今作を「ほんわか日常系」として捉えていた。
だが1話の冒頭から何かが可笑しい…そして最後に明らかになるのだ…ここには絶望しかないと。

登場する女の子たち4人とその顧問の先生を紹介しよう。

ゆき。

天津万欄な学園生活部のムードメーカー。(錯乱)
終末の世界を受け入れられずに妄想の中を生きている。元からちょっと変わり者。


くるみ。

戦闘枠。元陸上部。片思いの先輩とその彼女を眠らせる特殊能力持ち。(永眠)
後にめぐねえとの交戦により罹患。


りーさん。

アニメ作中では良心枠。しっかりもののおっぱいお姉さん。ただし原作情報によると後に錯乱。


みーくん。

クールなしっかりもの。唯一の後輩枠。おとなしいキャラ。終末ショッピングモールからのニューチャレンジャー。


めぐねえ。

影が薄い(妄想)。地下倉庫の見回り(ゾンビ)


そういうことでこのミスリードを誘ってからの裏切りは今作を見ていた視聴者にとっては衝撃となりその衝撃波は今作を「日常系」ということで視聴対象外に捉えていた人をも襲うことになった。
そうやって口コミが拡がり、今作はそのシーズンにおける注目作の立ち位置を確立した。

だがしかし、ここからは意見が分かれるかもしれないが私は今作のピークが第一話でそのあとどんどん失速する様に感じてしまった

どういう事か簡単に言うと、12話でなんだかんだあって、暮らしていた学校を脱出して近くにある大学を目指すという話になって一応の区切りはついているのだが、物語全体としては全然結末に近づいていないところで話が終わってしまってしまうのである。
これは非常に痛い…。期待を胸にアニメの視聴を続けて数々の考察をも繰り返しながら視聴してきた人にとっては結末の「け」の字も見えてこないぐらいの段階で放送が終わってしまったことによって物凄い消化不良を引き起こしてしまうのだ。
当然、原作(漫画)の方ではさらに物語が進行しているし、巻末やおまけなどで出た年表や校歌から謎解きしたりと楽しんで読める様なのだが、その後に続くものがない…。
これで続編がすでにスケジュールまで確定していたなら問題ないのだが、悲しいことにもうすでに放映から数年たったいまも続編の話は聞くことはないのだ…

続編はないけれども、実写化はあるんだよ…()

そういうわけで全体を見渡してみるとなんだかなぁ…な今作だが、一話ごとに観てみるとクオリティは総じて高くゾンビサバイバルものと日常系要素のミックスも程よくこれからの展開を楽しみに鑑賞を続けることができるだろう。
それだけに惜しい…作品だった。


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