今回はそんな所謂、中二病というものが前回フルパワーな作品の紹介です。
約30年前、突如として地球に襲来した第一種災害指定異来生物――通称アンノウンは、人類を蹂躙し世界を崩壊へと追いやった。
圧倒的な力を誇るアンノウンに、人類は総力戦で対抗。辛くも勝利を収めるが、戦争が終わった現在も散発的な侵攻に苦しめられていた。
終わらない脅威に対抗するため組織されたのが、3つの防衛拠点からなる南関東防衛機構である。
東京、神奈川、千葉の各防衛都市には、固有能力<世界>を身につけた少年少女が所属。<世界>を駆使しながら、アンノウンと戦い続けていた。
彼らは世界の命運を背負わされるだけではなく、ランキングと呼ばれる制度によって貢献度を競わされ、常に最前線で人類の領域を守っている。
そんな極限状況の中で、何を見て、何を守ろうとするのか――。
クオリディア・コード(公式サイト)
東京、神奈川、千葉―
ここが<世界>を壊す最前線。
つまり残念ながら埼玉は首都圏に含まれない。だから埼玉校代表は存在しない。慈悲も人権も海もない。
怒り狂う埼玉県民よ、浦和の調ちゃんで静まり給え…
ということで南関東沿岸部の各都道府県の学生たちの代表が得体の知れない生命体と死闘を繰り広げる話が始まる。
今作では突如現れた謎の生命体(たぶん設定的には地球外生命体)の侵略に為す術なく劣勢となった人類が子どもたちを安全なシェルターにあつめてコールドスリープシステムかなにかで眠らせて保護するという世界の終わりからその後、人類側が特殊な防壁の設置とギリギリの攻防の末に関東沿岸部を最前線として日本列島を防衛しているという世界が舞台になっていた
眠りから目覚めた子どもたちは<世界>と呼ばれる固有の特殊な力を保有していてそれぞれ学校に通いながら時折、「壁」を突破してくる謎の生命体「アンノウン」にその力をもってして対抗し自分たちの居場所を守っていた。
その<世界>の力に応じて生徒たちはランキング分けされて(学校の成績順位みたいなもの)特に強力な力をもつ生徒たちは首席として指揮官的な立ち位置について陣頭で指揮をとったり先陣を切って闘いに赴いたりと死闘をくりひろげている。
今作の主要な登場人物はそんなエリート学生たちである首席やその補佐役につく(順位で言えば2位)次席の学生達つまり東京・神奈川・千葉、3校から2名ずつ6名の人物が出てくる。
そのキャラクターのどれもが個性的でかなりクセが強い。そして主人公は相当な中二病キャラとなっていてそもそもの設定も中二病感が強いのにそれに拍車をかけてしまっているところからそういった作品にアレルギーをもつ人からしたら耐え難いものになってしまうだろう。
自称、永遠の中二病罹患者である筆者もちょっと引いてしまうぐらいにはこれでもかというばかりに何も恥じらわず隠すこと無く惜しむこともなく中二を発揮している。
ちなみに私は舞姫ちゃんが好きだ。私みたいな踏み出せない系理想主義者にとって、やはり突き進む理想主義者というものは魅力的にうつるのかもしれない。最後まで特に失点もなく安定して活躍するところも安心して見れるのも良いポイントだ。
ストーリーをみると唯一といってもいいかもしれない癒やしノーマル良心枠である「カナリア」ちゃんが主人公にも物語の流れ的にも酷使されているのはちょっと悲しいところがある。
だがしかし、この手の作品の割には8話あたりをキッカケに該当話数のタイトルどおりいろいろと今作の物語だったり設定が「反転」することもあり変化があるのでただの異能力バトル系だったりけっきょくハーレムになっちゃう系だったり「さすおに」系作品だったりとラノベテンプレパターンだろとたかをくくると意表を突かれることになるだろう。そういうことで作品全体をみても割と変化が激しい作品と言える今作「クオリディア・コード」はそういう点で見応えがあるかもしれない。
なんだかんだいってリアルタイム帯で最後まで追いかけた作品のうちのひとつとなった今作は「それなり」に面白かった。
減点部分はやりすぎている中二病キャラや設定、演出だろう。ここは好き嫌いがはっきり分かれる部分であり、今作が賛否両論になっている所以でもあるのではないだろうか。
そういうことで過去の自分を思い出してしまったりそういうキャラが生理的に受け付けられないアレルギー体質の方には今作はオススメできない。
一方でそういう要素が好きだったり、「大丈夫」な人は“意外と”動くストーリーや個性的なキャラクターがたくさん登場する今作は変化に飛んでいてアニメ作品のなかでは割と冒険していると思うので普段のアニメ視聴のスパイスとして一度視聴してみてはいかがだろうか。
諸君、狂宴の時間だ!
0 件のコメント:
コメントを投稿