宗教のレベルにまで達してしまった異彩を放つ例の魔法少女アニメによって状況は一変しました。
最近の魔法少女ものではどんどん雲行きが怪しくなり誰かが傷つき、消えて行き、奇跡も希望も残らないのです。
そんな現状を打破するべく4分枠から立ち上がった少女たちの活躍を御覧ください。
『“こんなの”拾うんじゃなかった…。』
スーパーからの買い物帰り、
生ゴミを漁る奇妙な生物に話しかけられた【葉波ゆずか】。
普通の人間には見えないその生物【ミトン】に
魔法少女にならないかと誘われるが
「こんなおいしい話は他にないよ?」
「ぶっちゃけお得だよ?」という
強引な説明があまりに怪しすぎて
イマイチ現実味が感じられない…。
でも…
『でも、今を逃したらきっと…、
ずっと、気になってしまうと思う。』
双見酔が描く「魔法少女の日常」、
ゆるゆるスタート!
魔法少女なんてもういいですから。
(公式サイト)
またもや4分アニメ枠からの紹介だ。そして今作はさまざまなものの水準がいままでの4分アニメ枠から外れずまさしく標準化された4分あにめの基準点になってもおかしくないアニメと言えるだろう。
そしていくつかの4分枠魔法少女ものアニメを視聴した結果、到達した結論がある。そう、魔法少女を扱うには4分という枠はあまりにも短いのだ。
だが今作は魔法少女というワードがついていて尚且、主人公は結局魔法少女をやるのだが従来の魔法少女ものとは性質が全くことなるものになっていて4分アニメでも十分扱える内容になっていた。
まず敵が出てこない。戦闘もない。なんということでしょう。
魔法少女の存在意義が今作にはないのである。マスコットの説明によると既に敵は打倒してしまったらしい。
そう、敵を打倒して魔法少女の存在意義が失われた世界が今作の舞台となっている。そして当然共に存在意義を失ってしまったマスコットを待っていたのは「失業」と「貧困」だった…
マスコットいわく…
「ゴミ漁りはね、家もなく、頼る相手もなく、命の危険が差し迫るほどの飢餓に襲われたものだけが残ったプライドと心の存在を捨ててたどり着く生命維持の境地だ」らしい。
それほどまでに追い詰められてしまったマスコットくんの名前は「ミトン」そして彼は一人の少女と出会う。
魔法少女の素質を持つ彼女にとりあえず契約を持ちかけるミトンくん。そして無事契約をゲット。敵もない世界で平穏を得たミトンくんと契約相手の「ゆずか」ちゃんの日常ストーリーが始まる?
という流れで今作はスタートする。
それでその後はどんな展開なのかというと…
「不憫なマスコットを虐待するアニメ」
だった。
マスコットの甘い誘惑発言をボイスレコーダーで録音して言質をとっておいたり熱湯で火傷させてさらにその部位をたわしで磨いたり、水攻めで窒息死寸前まで追いやったりと外道のかぎりを繰り広げる。4分アニメだがその中で各話につき最低1回は何らかの形でマスコットが虐げられているのだ。
彼には罪はない?のかもしれない。だが仕方ない。あのキュゥ○えはそれほどまでにアニメファンの心に刻みつけてしまったのだ。マスコットへの憎しみを。
ということで今作はまどか☆マ○カで傷ついた心をマスコットへの虐待を通して癒やして行くヒーリングアニメとして私は位置づけたい。
だがさすがにマスコットイジりだけで4分枠を2期にわたって消費できる訳でもないので適度に日常パートが入ってくるし他の魔法少女も登場する。それから「ガチ」な友達も登場する。
なぜ魔法少女の横にいる黒髪フレンズはいつも
今作はそんなこんなで深夜アニメ枠や多くの魔法少女ものを見ているコアなアニメファンズへ向けた作品かと思われるかもしれないが私はあえて純真なちびっこ少女たちに今作を見てみて欲しい。そして気付いて欲しいのだ。いま君の隣にいる黒髪ロングフレンズが君をいかがわしい目で見ているかもしれないということを。そして魔法少女にならないかと誘うマスコットの誘いはたいていインチキだということを。そしてマスコットを見つけたらいままでの被害者ためにもたっぷり“可愛がって”あげようということを。
そういうことでギャグに走ることもなく日常に走ることもなく標準化された技術水準でマスコットをボコボコにするアニメ、ぜひともご覧あれ。
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