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2018年3月29日木曜日

ネット配信サイドの台頭か。

出会いは突然やってくるものです。
私が魔法少女なりあ☆がーるずの記事を書いていてYoutubeのPVを探した時に関連動画にこれが登場したことがキッカケでした。
そこで私は低予算4分アニメのあるべき姿を垣間見た気がしたのです。


「安土桃山くるみ」は市立笑顔ヶ丘中学に通う
ごく普通の14歳。
ある日突然タスマニアデビル型天使「デビるん」によって
美少女魔法少女恐竜天使戦士「プリマエンジェル」の
一人に選ばれ、悪の組織「暗黒ホエールズ」と戦う事に
やたら血生臭い武器を駆使し、
暗黒ホエールズの怪人たちを次々と粛清するくるみ。
そしてその様子をただ傍観するだけで、
特に何もしない男子三人組(主人公)なのであった。

せいぜいがんばれ魔法少女くるみ


今作では美少女魔法少女恐竜天使戦士プリマエンジェルである彼女たちの活躍!?や日常を眺める男子三人組を描いているということだが、あらすじにある通り、男子三人組の方は本当に何もしない。ストーリーに干渉することはほとんどなく(たまに敵側の人質になったり洗脳されることもあるが)ただ魔法少女や敵側のキャラクター性や行動へのツッコミ役に徹している。

今作は完全にギャグ方面にステータスを全フリしているのだ。しかもそのギャグ方面へのステータスの振り方も異質なもので笑わせる要素をねじ込んでくるというよりも4分枠かつ低予算な制作独特の作品自体のお笑い化を主人公がつっこむという身売りスタイルを使ってきている。
そして今作ではそれがうまくマッチしていると見える。ここらへんは制作にネット配信が絡んでいるところが関係しているのか視聴者層のアニメへのツッコミをあえて可視化するあたりに逆転の発想と活路を見出すIT関連企業の先進性を感じざるを得ない。

ということで普通に楽しめちゃう作品なのだがこの「せいぜいがんばれ魔法少女くるみ」はひとつ問題点を抱えてしまっている。
先程も述べた通りの身売りスタイルは最初は視聴者の心を掴んで楽しみを与えるかもしれないが話が進んでくるにつれて今作のギャグというか魅力部分に飽きてきてしまうのだ。
その結果、大切な「芯」の部分が低予算かつ尺不足かつ雑なのが響いて段々と4分がそれ以上の時間の流れに感じる様になる例のアレアニメ化が進行してしまう悲しい事態が発生する。

だが4分アニメのあるべき姿というかスタイルのうちのひとつとしてありえる可能性を打ち出した作品として、一見の価値ありなのではないだろうか。たぶん。


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