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2018年3月28日水曜日

山ガールの次はキャンプファイヤーだ!!

ヤマノススメってアニメをご存知でしょうか?知る人ぞ知る名作登山アニメですが放映時間が短く、このままアウトドアアニメの放映時間枠を拡張したらどうなるかは未知の領域でした。
しかしここに30分枠アウトドア日常系アニメが爆誕したのです!


これは、ある冬の日の物語。
静岡から山梨に引っ越してきた女子高校生・なでしこは、“千円札の絵にもなっている富士山”を見るために自転車を走らせて本栖湖まで行ったものの、あいにく天気はくもり空。富士山も望めず、疲れ果てたなでしこはその場で眠りこけてしまう。目覚めてみるとすっかり夜。初めての場所で、帰り道もわからない。心細さに怯えるなでしこを救ったのは、1人キャンプ好きの女の子・リンだった。
冷えた身体を温めるために焚き火にあたる2人。
ぱちぱちと薪の爆ぜる音が、湖畔の静寂に沁み込んでいく。
焚き火を囲み、カレーめんをすすりながら会話するなでしことリン。
やがて2人が待ちに待った瞬間が訪れる。

「見えた……ふじさん……」

なでしことリン、2人の出会いから始まるアウトドア系ガールズストーリー。

ゆるキャン△(公式サイト


まず最初に、本作で気をつけなくてはならないのは視聴時間帯だろう。今作では飯テロが頻発する。キャンプに行ってすることと言えばやっぱり料理だったりご飯は欠かせない要素なのでほぼ毎話に入り込んでいるしご飯の描写に関する力の入れ様も相当なものでお腹が空いているときに見たら空腹の前に我を忘れてしまうかもしれない。
なんと今作の主人公は日常系アニメによくある「アホっぽいドジっ子だけどコミュ力が高くてみんなをひっぱっちゃう系のアウトドア初心者+大食いキャラ」ということでさらに食べ物の出現頻度が上昇しているのだ。

続けて今作をヤマノススメを引き合いに語るくらいには日常系+(キャンプ要素)ではなく、割としっかりとキャンプしているということを伝えて置かなくてはならない。
最近は日常系アニメにおいて日常系というジャンルの力の強さに引きずり込まれてしまってそれぞれの味が出しきれないブレンド・Sの様な作品も増えつつあるなかで本来あるべき姿に回帰したかの様な今作の要素の調整加減は喜ばしいことではないだろうか。

そしてそれに加えて私独自視点から見たもう一つの今作におけるキーポイントがある。
それはもしかしたら今作が「ほとんど百合作品」となる要件を満たしているかもしれないことに加えて推している志摩リンちゃんと主人公であるなでしこちゃんが「ほとんど百合」状態であるかもしれないということだ。
ここのところはそれぞれの判断に委ねたいところだが私は何一つ譲歩するつもりはない。


物語に登場するのはメインで5人でそれに加えて周りの大人や家族枠で何人か登場するくらいでそんなに話の風呂敷が広げられることはない。かといって一人ひとりのお悩み解決系アニメでもなくそれぞれの少女たちが時には共に、そして時にはそれぞれのスタイルでキャンプする“日常”を描いた本作はちょっと騒がしくライトすぎた印象を与える近年のスタイルとは一線を画する存在と言えるだろう。
安定した作画や崩壊しないストーリーも加えて今作はいままで生み出されてきた日常系難民の難民キャンプとも成り得るし、さらにはアウトドア枠から新たな日常系難民を生み出す震源地になるかもしれないポテンシャルを秘めていると感じた。

私が推したいのは志摩リンちゃんだ。なんでもそつなくこなすイメージに加えて綺麗な長髪ポニテ、そしてソロキャンで静かに本を読むその姿は本当に魅力的である。




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