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2018年3月26日月曜日

はいどうもー。バーチャル魔法少女なりあ☆がーるずです!

いまではすっかり流行りとなって知る人も多いバーチャルユーチューバーですがほんの少し前まではほとんどの人が見知らぬ存在でした。
ましてやテレビにその技術が登場していたことなんて…あったのです。


国民的な人気キャラクターになることを目指して自分たちでアニメを作ることを決意したうらら、はなび、いなほの3人!
子供から大きなお友だちまで幅広く人気を獲得するために選んだテーマは「魔法少女」!
果たして、無事に魔法少女アニメをワンクール放送して人気キャラクターになることができるのか?

魔法少女?なりあ☆がーるず(公式サイト


何であっても時代を先行きしすぎてしまうと人々から理解されなものだそしてそれに低予算が加わるとどんな結果が待っているのか…

さて、最初に告げて置かなくてはならないのだが今作の評価は非常に難しかった。バーチャルユーチューバーが流行っている今となってからこれを見ると「時代を先取りしてしかも複数キャラでの掛け合いを見れるなんてすご~い」と良い評価をすることが出来るのだがアニメとして考えるともはや今作はアニメの水準を満たしていると言えないのだ。

まず、ほとんどのシーンが3Dで構成されている。それもキャラクターモデルは当時のアマチュア枠で盛況の程を見せていたニコニコ動画に度々登場していたMMDクラスにも劣ってしまうかもしれないくらいには雑な感じを匂わせる。(逆に言えばいくつかのMMDモデルのクオリティが高すぎたのかもれないが…)

そして次に3Dシーン以外の部分がすべて紙芝居となっていて尚かつ背景は悪意を感じるくらいにて手抜かれている。(意図的だと思いたい程に)クオリティが低いのだ。学校に投稿するシーンではその風景が止め絵で描かれているのだが同じ少女がコピペされているのを見て少し寒気を覚えてしまった
そう、お約束のホラーアニメ化要素を満たし始めようとしているのだ。

そして今作にはほとんどストーリーを期待できないという悲しい現実が待ち構えている。「魔法少女“?”なりあ☆がーるず」にもある通りがつくくらいには魔法少女ものとしてのストーリーはない。
今作は魔法少女 なりあ☆がーるずの無い本編を元にしたネットラジオの模様をバーチャル化して映像化したというもはや何がどうなっているか分からなくなりそうな何かが行われているのだ。

一方でネットラジオもしくはバーチャルユーチューバーが複数人で絡むチャンネルを開設して、それを視聴していると考えると評価は一変する。
逆にこの低予算感ともはやわざととしか思えない低クオリティの環境下でフリーダムに繰り広げられるトークにモーションキャプチャーも加わっているとは、なかなかに面白い。


問題は今作が一応“アニメ”として放映されていることだ。
悲しいことに今作はアニメとしての水準を満たしているとは思えないのだ。あのクリ○ネさえ私はアニメに分類するが今作はそもそもアニメとして分類できるか怪しい。そうなってくるとアニメとして考えると今作は史上最大の失敗作になってしまうかもしれない。
だがその一方で未来の流行りを見据えた様な先進的な試み、そして見るのを楽しむのではなく聴きながら(見る)のを楽しむのであれば見れる。(他のネットラジオなどより特に面白いとは言っていない)という点ではアニメのなかで非常に厳しい現実を思い知らせてくるクリ○ネよりは断然評価は高く、アニメとしてではなく“そうではないなにか”として他者にも勧められる要素も垣間見える?作品だった。

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