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2018年3月20日火曜日

噛み合ってる??噛み合ってない!!

メガネをかけたこと、ありますか?
その人に合ったメガネをかけていないと視界が歪んで酔ったような気分になってしまいますよね。
そんな感覚を体験できる新鋭アニメの登場です!!


ハンドシェイカー ――
手を繋ぎ、深層心理から生まれた武器”ニムロデ”をもって互いに戦う者達。

己が「願い」を叶えるため、“神”にまみえ、
“神”を打ち破らんと多数のハンドシェイカー達がその頂点を目指し、競い争う。
その果てにあるものとは――。

ハンドシェイカー(公式サイト


今作ではエフェクトマシマシ綺麗なグラフィックの3Dアニメーションを観ることができる。制作当時の最先端の技術がふんだんに投入されていることがひと目でわかる程だ。
揺れるおっぱい』や様々な角度からふとももや肌を見ることが出来るエロ要素も本作の構成要素としては大きいものがある。

一方で謎のレンズエフェクトとほぼ3Dの描写に加えて少しずれたカメラワークでとにかく酔う。そして見辛いところもあるのが残念だ。

ではストーリーはどうなのか。基本的に今作は『バトルもの』だ。
序盤の展開については公式からの抜粋した文を見てもらった方が良いだろう。

――osaka
機械いじりが得意な高校生・タヅナは、ある修理依頼を受け、大学の研究室を訪れた。
そこで彼は、ベッドで眠り続ける一人の少女・コヨリと出会う。
何かに導かれるようにコヨリの指先に触れたタヅナに、どこからか声が降り注ぐ。
――幾多の戦いを越え、試練を超える者。
  掲示を受けし者。
  我にまみえ、挑まんとする者。
  そは“ハンドシェイカー”――
目の前に広がる異質な世界“ジグラート”に戸惑うタヅナ。
刹那、ダヅナとコヨリは何者かの襲撃に遭う――。
神にまみえんと多数のハンドシェイカーが、タヅナとコヨリの前に立ちふさがる。
それぞれの「願い」をかけて……。

ということらしい。
第三話あたりまでは『ということらしい』としか言い様がないくらいには、まったくもってストーリーが読めない構成になっている。

主人公が

――
これっていったいなんなんだ
この力は、この世界は…ハンドシェイカーってなんなんだよ!?
――

と最序盤でつぶやくシーンがあるのだがまさに視聴者の声を代弁している良い台詞だと思う。

だが、第四話あたりになるとなんとなく
男女ペアで一組になってバトルするアニメ」であることや「それぞれのペアにはそれぞれの思惑や繋がりがあって単純に主人公たちvs悪の構造とは言い切れない」ということが分かってくる。
ツッコミどころは多く、説明不足だったりそもそも映像としての見辛さなどがストーリーの展開にたいする没入感を阻害してしまっている様にも感じるがそしてそのパターンに気付いて「細けぇことはいいんだよ!」状態となって見る分には楽しめると思う。

クライマックスではヒロインである「こより」の過去について明らかにされることになる。そし最後の戦闘が始まる。
序盤から明らかにされていた通り、何組かのハンドシェイカーを打倒し続けると神と会える様なことが言われていたが最終的に神と会うこともないし、それで願いを叶えたりそもそも神になって世界を作り変えたりなんてこともない「俺たちの戦いはこれからだ」的な終わり方をする。
だが、このもやもや感は一体なんなのだろうか。「俺たちの戦いはこれからだ」の展開にするには多くの伏線や関係をあまりにも置いて行き過ぎていて「打ち切り感」がとてつもあないのがあまりにももったいない。

全体を通してみるときちんとセオリー通りの展開で普通に見れたと思う。
だが最序盤から4話あたりまで見ないと見えてこないストーリーと先進的すぎるグラフィックとエフェクトとカメラワーク、そして最後まで見ると今度は待ち受ける「打ち切り感」ともうとんでもなく消化不良を引き起こしてしまうアニメだと思った。

今作はあえてオススメすることは出来ない。だが歴史上で技術の進歩と共に生み出されてきた迷兵器の様にアニメにCGが深く関わって行く中での業界の試行錯誤を感じたいという人にならばもってこいの作品なのではないだろうか。

奇跡も…キャラソンも…あるんだよ!!


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