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2018年3月19日月曜日

あと一歩…扉は開かれようとしている!?

アニメは時代の変化に合わせて、そして技術の向上とともに進歩して来ました。
新ジャンルの開拓や作風の変化、CGの台頭など様々な変化がもたらされるなか次には何がくるのでしょうか。
新たな時代への扉を探し、開こうとする者たちの奮闘をその目に焼き付けるのです。



うっかり世界を滅ぼしてしまいました…

阿佐ヶ谷未乃愛(みのあ)は春から高校一年生。
楽しい高校生活を謳歌するはずが、
ひょんな事からアニメ研究部を発足させることに。
ところが集まったメンバーは一癖も二癖もあるアニメ好きばかり。
振り回されながらも仲間に触発され、未乃愛はアニメにのめり込んでいく。
しかし、いつの間にか世界を滅ぼす展開に巻き込まれてしまう!?

アニメガタリズ(公式サイト


さて、あらすじを見て最初の1行目だけ違和感を感じて頂けただろうか。

うっかり世界を滅ぼしてしまいました…

今作は基本的にはアニメ好きなキャラクターたちがアニメやサブカルチャー界隈のネタについて語り合うという日常系作品だった。

…はずだったのだが

11話で世界を滅ぼしてしまいました…

そしてはっきり言っておくが全然「うっかり」ではなく完全に制作陣からの意図的なサプライズだ。
途中までは安定してアニメの世界について語り合うキャラクター達とその日常を描いている作品として安心して視聴していたのだが11話でいきなり変化が訪れる。
例えるなら「乗っていた飛行機が突然空中分解してしまう」ような感覚で半ば放心状態のまま最終回迎えたのだ。


11話までは良かった。主人公の『みのあちゃん』は初めはアニメ等にあまり詳しくはなかったのだが幼い頃に見たアニメが印象に残っていてそのアニメの夢を度々見ていた。
そして『みのあ』は教室でそのことを友達の『小幡 唯』に話す。そんな会話を偶然耳にしたアニオタでお金持ちお嬢様キャラの『上井草 有栖』は同じ趣味を持つ仲間として『みのあ』に話しかけるのだが『みのあ』はそのアニメ以外、特にアニメにそれほど興味もなく詳しくなかった。
だが、この1件以降、アニメについて『上井草 有栖』と話すようになり、興味をもち、そしてアニメ研究部に所属するようになり…という流れのアニメとなっていて割とよく出来ている。
それぞれ個性的なキャラ付けがされているし、それでいて個性が強すぎて「あ、この子無理だは…」なんてのも少ない。悪く言えばテンプレを越えない範囲でキャラ設定がされているのだ。
そしてアニメあるあるや制作陣関連のネタ、そして夏と冬に行われるイベント、その後の文化祭で自主アニメ製作と割と話が展開して行く。
それに加えて生徒会や学校側から圧力がかかってアニメ研究部の存続の危機!?なんて流れも加わってそれなりに楽しいアニメ語りアニメだったのだ..が…

11話から物語は急展開を向かえてしまうことになる。
制作陣側の気持ちは分からなくはない。良くは出来ているがサブカルを題材にしてただ日常が続けばそれは現在の流行りだったり流れには乗っているがアニメ界の歴史に名を刻めるような爪痕を残すことはできないだろうから「何かが必要」になってくるのだろう。
だがその「何か」がまさか「世界を滅ぼしてしまいました…」から「新しい世界線です」なんて誰が予想しただろうか、そしてなぜ、何の伏線もなく(申し訳程度のものはあったが)唐突に11話で方向転換して最終話まで残り2話で回収できると思ったのか。

とにかくいままでの緩く軽い感じの日常は何処かへ行き、雲行きが怪しくなるというどころかもう異常気象のオンパレードレベルに世界がおかしくなって行く。そしてその方向もどの視聴者層をターゲットにしているのかよくわからない、かつ突然&何の脈略もなく説明も不足したまま何もかもが変わって行くのだ。
この急すぎる変化や不穏な雰囲気、そして唐突な演出に私は一種の恐怖を覚えてしまった。そう、いままで私がみてきたヤバイアニメの構成要素である『唐突なホラーアニメ化』が始まってしまったのである。


 そして…







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