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2018年2月18日日曜日

使い魔の名前は…「ルツ!」

魔法使いの嫁みた?
「見たよ。嫁ちゃん可愛かった~」
使い魔の名前は?
「ぴこ」


羽鳥チセは15歳の少女。
彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていない。
ただひとつ、生まれ持った特別な力を除いて。
そんなチセを弟子として、そして将来の花嫁として迎え入れたのは、
異形の魔法使い・エリアス。
自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮しの中で、
チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく…。
これは世界の美しさを織る為の物語。

魔法使いの嫁(公式サイト


嫁ちゃんの名前は羽鳥チセ。そして使い魔の名前はルツです。覚えてください。どうぞ。

さて,今作,今季では一番オススメかもしれない。とは言っても他をほとんど見ていないのでなんとも言えない。例えば「宇宙より遠い場所」なんかもなかなかの作品だったし以外と冬アニメは豊作だったのかもしれない。それでも雰囲気枠でダントツである今作を自信を持って紹介したい。

羽鳥チセちゃんが身売りするところから物語は始まる。紹介にもある通り、彼女には生まれつき特別な力があるという設定なのだがまだ最初の段階では明らかにされない。彼女はその特別な力のせいで辛く暗い過去に絶望していた。


そして人でもなく妖精でも無く,魔法使いであるエリアスがチセちゃんを競り落とす。その後,エリアスはチセを家につれて帰り,チセに「弟子にする」と告げるところから物語が始まる。
しばらくすると「嫁にする」予定があることも告げられる。それでタイトルが『魔法使いの嫁』になっているのだろう。

それでは『魔法使いの嫁』になるためのラブコメだったりするのかというと全然そういうことは無い。
今作の前半部分はは境遇に恵まれずに世界を拒絶して心を冷たく閉ざしてしまっているチセが魔法使いの仕事を覚えたりその過程で他の魔法使いに合ったり妖精やドラゴンと触れ合うことによって徐々に身の回りの幸せや悲しみ,そして「生きる」ということがどういうことかを自分なりに取り戻して行く過程が主だって描かれている。


後半部分ではそうやって人らしさというか感情を取り戻したチセが世界と向き合って行く過程,つまり生きて行くそれ自体の姿が描かれている。なんというか演出や物語の構成はどちらかというと童話に近いものを感じる。


重々しく,それでいて美しいなにかを今作から感じることができるのは私が疲れているだけだろうか。

さて、そんなこんなでストーリーは趣のあるもので良いのだが他の部分はどうだろうか?
とても良い。今作の作中の雰囲気は今季では最高だ。魔法を使うシーンにも派手すぎる演出や変身シーンは無く,他作品に例えるならばハウルの動く城で使われているようなこう全体の情景を使った変化を感じられてゆっくりとしたものになっていた。人間以外に妖精とであったりネコと喋ったりするのだがそれもどことなく赴きがあって落ち着いた造りになっている。



楽しくて何度も見る!とか作業用BGM代わりに裏で流すというような用途には向かないが一度視聴してみて,ふとした瞬間や身の回りにある美しさに思いを耽りながら1度視聴してみることを勧めたい。

まだ伏線も回収しきって居ない様だしエリアスとチセ,そして周りの人や妖精が幸せに過ごせる続きが願うことを願って…  

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