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2018年2月13日火曜日

あれ、将棋ってなんなんだろうね…

これは将棋アニメですか?
「とんでもねえ、これはロリハーレムアニメだ」
将棋協会が全面協力なんですよね?
「そうだ、ロリハーレムアニメに全面協力している」
大丈夫なんですか?
「大丈夫だ、問題ない。」


玄関を開けるとJSがいた―――

「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」

16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の
自宅に押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。九歳

「え?、…弟子?え?」

「…おぼえてません?」

覚えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。
ストレートなあいの情熱に、
八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していくのだった。


りゅうおうのおしごと!(公式サイト


放映中のアニメレビューなので5話まで視聴を終えた段階でのレビューになっているのでご了承頂きたい。
まあ、大体のアニメは3話切りという言葉があるほどに3話の時点で大体の雰囲気とかそこらへんが掴めるような気がするし,今回紹介する「りゅうおうのおしごと!」は大どんでん返しがあるようなアニメには見えないので大丈夫だと思う。

さて、まずはこのアニメの評価が賛否両論であることに触れなくてはいけない。
高評価をつける人はライトノベルなノリである「超展開」とか「非現実的」な物語だったりロリっ子の可愛さにブヒブヒできるところに轢かれている層になっていて,硬派にストーリーを重視したり熱心な将棋ファンだったりロリアニメに免疫がない人は低評価をつけている。
そして私がこのアニメを視聴して思ったのは,まさにこの論争が的を得ているということだ。
このアニメ,将棋をテーマにした将棋アニメではない。将棋というエッセンスを加えたロリっ子ハーレムアニメだ。
まずありえないような展開が続く。ロリっ子好きは世の中にたくさん居るだろうが世の中そんなに甘くない。「世知辛いのじゃー」
そんな彼らにも夢は必要だ。それを提供してくれるモノのうちのひとつがラノベだろう。そしてそんなかれらのために夢を与える将棋モノの作品がこの「りゅうおうのおしごと!」だ。


私は将棋が冒涜されているとかそういう意見はすこし行き過ぎていると思うが、そう思われても仕方ない…と思うほどにこれはロリっ子ハーレムものアニメなのだ。
第一話から高校生で竜王という将棋を指したことのあるおじさんが現実逃避に見る夢のような展開にたずねてきて弟子にしてくれと頼む女子小学生,そしてその女子小学生が竜王を本気にさせるような能力を秘めている。そして訪ねてきた女子小学生がお風呂に入って裸になっているところに姉弟子なるほぼ同年代の女子高校生にしてタイトルを持つ空 銀子が訪ねてきたところで鉢合わせしてしまうという真面目に見たらもうよくわからないが「こういった」作品ではおなじみの展開でブッ飛ばしてくる。

こうして第一話はとても「印象的」に終わったわけでここで視聴を心に決めた人も居るだろうし切った人もいるだろう。
だがしかし!もしかしたら第二話,第三話と話を進めると隠された設定や描写,濃厚なストーリーが待っているのかもしれない…と思ったが

『そんなことはなかった…』

その後もブレることなくラノベ感とロリっ子ハーレムもの感を丸出しにしたアニメが続くのである。

では肝心の将棋の描写についてはどうなのだろうか。今作について情報を検索すると将棋連盟が全面協力とか書いてあるのだが本当に『全面』なのか怪しい。それに情報元は確認できなかった。
私としては将棋部分の描写もイマイチなのだがそれでも嘘にまみれている訳ではないし用語の説明などもあるので,『ちょっと飛んでる危ない層』を将棋の世界に呼び込むための宣伝にはなるだろうし,ロリっ子ハーレムものとラノベが好きで将棋も指すなんて人には最高のアニメになるとは思うが全将棋ファンを対象にした万人に受けるアニメとは流石に言い難い。もしくは将棋ファンは全員ロリコンだから問題なしということだろうか?

真面目な話をすると,私の経験上ではこのアニメで描かれる将棋はちょっとやり過ぎているような気がする。まず,礼儀や作法が重視されているはずの将棋の対局中に声を出して相手に迷惑をかけたり行き過ぎた動きをしたりとかそういうことはあまりない…はずだ。ラノベ的な極端な描写が将棋のリアルな描写よりも優先されているように感じた。

それから、これは私だけなのかもしれないが私はかなり真剣に将棋を指している瞬間は「無」に近いイメージなので今作の演出にはまったく同感できなかった。ごちゃごちゃ考えたりあれこれ読み合いの内が語られるがあれは外から見た視点で指し手からすればそんなことは無意識の内に近い領域で繰り広げられる勝負であるような気がするのでそういう「静かさ」や勝負の外での将棋の人間臭さは「ガチな将棋アニメ」を目指すのなら取り入れてほしかったのだが今作が『ガチな将棋アニメ』を語る

『ロリっ子が高校生『(将棋)棋士』といちゃいちゃするガチなアニメ』

だったということで間違いないのだろう。

ここまでくると私が今作をクソアニメだと思っているように見えてしまうかもしれないがそうとは言っていない。
まず,登場する女の子たちは可愛い。そしてそれらの女の子たちが主人公を慕っていて主人公は竜王になるほどの才能と実力を持っているのだ。
つまり「さすおに」枠や「異世界転生モノ」を見ているような感覚で作品の主人公に自己投影するような視聴の仕方をすればよく楽しめる作品だと思う。
お約束展開や演出も忘れられずにしっかりと盛り込まれているし,そういう視点で見ていたら萎えてしまうような熱すぎる展開やシリアスさも無く,すべてが最適化されているのでブヒる作品としてはかなり優秀といえる。
今季で「天使の3P」の後継を求める人以外にもライトに楽しめる優良作品枠を求めるひとにとってはオアシスになるだろう。

私はなんだかんだいってツンデレ小学生は可愛いとおもうのでこれから夜叉神天衣ちゃんがたくさん登場して,弟子になった訳だからお風呂シーンやどんどんデれて行く過程をたくさん観れたら幸せです。








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