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2018年1月27日土曜日

私には…もっともっと可能性があると思っていた…。

私には…もっともっと可能性があると思っていた…。

お風呂,好きですか?私は好きです。リラックスできますよね。
お風呂に始まり,お風呂で進み,お風呂で終わる。
そんな名作?を紹介させて頂きたく候。


ある日、世界は連結した。
突如として開いた門と、5つの世界の連結。

私達の住む青の世界――地球
夜と魔法が支配する黒の世界――ダークネス・エンブレイス
祈りと神々が守護する赤の世界――テラ・ルビリ・アウロラ
科学と電脳が管理する白の世界――システム=ホワイト=エグマ
武器と軍隊が統治する緑の世界――グリューネシルト

天使、悪魔、妖精、魔女、女神。
お伽話の中にしかいなかった存在が、現実のものとして現れた。

時を同じくして、特殊な能力――エクシードに目覚めた少女たちが
それぞれの世界に出現しはじめる。

彼女たちは『プログレス』と呼ばれ、その保護・育成を掲げる
巨大学園都市『青藍学園』に集められた。

この学園で少女たちは出会う。

ともに絆を紡ぐ仲間たちと。
5つの世界共通の敵、世界を終焉へと誘う
『ウロボロス』に。

この世界は、失われようとしている。
それを救えるのは、選ばれた少女たちのみ――。

アンジュ・ヴィエルジュ(公式サイト



今作は『普通の』バトルアニメでは無いということを協調したい。
そしてある意味でこの作品は初心者向けの入門アニメと言えると感じた。まず,この手のアニメや異世界もののアニメではお約束部分というか共通する部分においては「もう分かってますよね?」と言わんばかりに説明が省略されていたりすることが多々ある。
そこで初めてアニメをみた初心者はそもそも世界観や物語の背景について把握できずにいまいち展開について行けないのだ。
しかしこの作品では『スマホアプリの宣伝枠』ということもあって『何度も』『何度も』同じ説明を繰り返してくる。
それだから普段,可愛い女の子がわいわいがやがやするのを見ているだけで満足な視聴者層にも世界設定などがしっかり脳裏に焼き付くことになるだろうし初心者も何度も説明があるのだからついて行けずに全話の視聴が終わっても設定について疑問点が残るということは無いだろう。

だがしかし、疑問点はもっとアニメとして大切な部分で沸き起こってしまうのである。
まず,今作ではがっつりスマホアプリしている。つまりアプリでゲームをプレイするプレイヤーにとっては軽視されがちなストーリー部分にうまく肉付けして登場するキャラクターたちの戦いだったり日常をアニメとして純粋に楽しめるという形ではなく,あくまでスマホアプリということを嫌でも押し付けられるような設定が残されているのだ。
代表的な部分を言えば登場する女の子たちは「C,UC,R,SR,EXR」でランク付けされている。そして物語の節々でこの呼称が使われるそう、どんなに話がよくても結局はカードゲームかソシャゲであるということを嫌でも思いださせられてしまうのだ。そのせいか割りと良い話でもそんなに感動しない。かなしい


それでも繰り返される設定の説明に毒されて洗脳されていればなかなかに感動のバトルものとして映るだろう。
しかし、もしこれを見るあなたが設定を何度聞いても今作がソシャゲであるという認識を無くすことが出来ない冷静さを保ってしまえば今作の序盤はアルファドライバー,つまりプレイヤーにダメージが反映される「闇のデュエル」をしているお笑いアニメにしか見えないだろう。
もう元ネタというかスマホアプリの方もイヤホンジャックあたりから電極を伸ばしてプログレスがダメージを受けたらアルファドライバーであるプレイヤーがダメージを肩代わりするシステムにでもすれば良いのではないだろうか。
採用される場合にはアイディア料のほど、お待ちしております。

それはともかく,ストーリーの話に戻ると敵であるウロボロスはただ攻めてくるだけでなく新たな戦略に打って出て来る。それはプログレス達とリンクしてサポートして強化する役割をもつアルファドライバー達を特殊な結界に閉じ込めて闇落ちさせることでそのリンク相手であるプログレス達も闇落ちさせて一網打尽にしてしまおうという計画だった。
だが、その作戦時に行動していたのはレアリティの高いプログレスだけだったのでリンクの力が弱く、序列も低い主だった登場人物達は基地に残っていて難を逃れることになる。そして彼女たちはそれぞれ、自分たちと対の存在であるよりレアリティの高い相手と対峙することになり,より成長して強くなりながら相手を打ち倒して行くという話になっている。
その過程でエロゲのように一人ひとりのプログレスのもつコンプレックスだったり問題をそれぞれがアルファドライバーである天音ちゃんとの思い出や絆,そして仲間たちとともに打開するのだ。
割と熱い展開のはずだがシリーズ構成の尺の計算をミスしてしまったのか一人のキャラに焦点を当てた話に2話費やしていたペースが1話,そしてさらに短くとどんどん雑になって行く。中盤あたりには中々の友情パートやいい話で『ソシャゲ枠』を超えるかと思わせるほどの勢いを感じていただけに本当にもったいないと思う。


これはとても個人的な感想になってしまうのだが、作中で作戦に従事する少女たちプログレスは基地やアルファドライバーと通信するのだがミリタリーというか無線に疎い人にも優しく「テン・フォー,了解!」とか「テン・テン,通信終わり!」とか同じ意味の言葉をわざわざ2つの言い方で言い直している。
元の意味でとれば「了解!了解!」や「通信終わり!通信終わり!」と言っている様でなんかアホっぽい。まあ、それはそれで可愛いし細かいことなので気にしなければどうってことは無いのだが,生半可に知識があって尚且つバトルフィールドシリーズのプレイヤーである私からするとどうしても1942のラジオチャットを連想してしまうのである。

『敵の潜水艦を発見!!』『了解!』『了解!』




「アルファドライバーにはプログレスの気持ちなんてわからない!」

とプログレスである紗夜ちゃんが声を荒げるシーンがあるのだが確かにその通りだと思う。これからはどんなカードゲームでもそのただの手札以上に大切にする気持ちとカードの想いを胸に戦いに挑みたいと思った。
ここのところはどんなカードゲームを元にしたアニメでも扱われる共通のテーマになっている。遊○もカードを信じてカード達とともに歩んできていた。

「行くぜ!ディスティニードロー!!」


カードゲームの方も好評発売中!よろしくね!!

まとめ


あらすじにも登場した科学と電脳が管理する白の世界――システム=ホワイト=エグマからもプログレス(戦う方女の子)が参戦するのだがどう考えてもジェット推進なメカで空を飛んでいるのに聞こえてくるSEはバイクかなにかのモータースポーツサウンドにバトルフィールドライクな通信,そしてところどころそれ「お風呂である必要ある!?」な斬新な設定が序盤の感想で中盤あたりから「友情」だったり真面目なテーマを描きつつなかなか丁寧につくられて2話構成で進行する物語に期待を寄せさせて,後半に入ると「これ、尺は足りるのだろうか」という不安を駆り立てて、実際に視聴を終えてみると見事にその不安が的中していて「尺、足りなかった」というなんとも忙しい体験を提供してくれるアニメである。
仕事の合間にスマホをいじってはレベルを上げ,仕事で稼いだ金を僅かなレアなデータのために浪費する現代人の生活を体現したようなまさにスマホアプリゲーをそのままアニメにした様な作品だと感じた。

あれ…それじゃあもしかしたらこの作品ってものすごくキマっているのでは??



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