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2017年12月28日木曜日

ふにゃ~、かみさま@がんばらない

八百万の神が住まう国,『日本』
みなさん近所の神社に参拝に行ったことがあるでしょう!そう、日本ではどこにでもいろいろな神様がいるのです。
さてそんな日本神話をテーマにしたアニメっていうと『にほんむかしばなし』あたりか、何かそれに近いようなちょっとダークで地味かつ難しい作品になってしまうイメージがあるのですがそんななか,がんばらないゆるーい日本神話をモチーフにした萌えるアニメを紹介しちゃいます。


ささみさんは引きこもり。着替えるのも、食事をするのも、がんばらない。生活の面倒を見るのは、奴隷体質のお兄ちゃん。
今日も学校に出勤するお兄ちゃんを布団の中から見送りながら、パソコンに繋がれた「お兄ちゃん監視ツール」で外の世界を除く日々。
そんなある日、バレンタインの朝に『おべんと』と称してお兄ちゃんにチョコをあげたささみさんは、それがきっかけで、ある”惨劇”に巻き込まれることに…。

ささみさん@がんばらない(公式サイト


主人公はささみさん。引きこもり,そしてそんなささみさんのお兄さん,つねに顔を隠しててささみさんに付きっきり。
そんな兄弟とそれと邪神三姉妹のゆるーくがんばらない日常系アニメだ。
…と思わせておいてからの非日常系アニメだった。何故ならささみさんはなんと神様の全権代理者,つまりほとんど全能の神様な力をもつ女の子。そして,邪神三姉妹は神様そのものだった。つまりこれは神々の日常系アニメだったのである
そして中盤以降はささみさんは普通に脱ひきこもりして外出しています。

毎回,死んだり生き返ったりわりとエグい描写もあるけれどもなぜか全体で見るとゆるくて「まあ,神様なんだしこんなものか」と納得できちゃうくらいにはそれほど気構えせずに見えるのは良いところだと思う。
ささみさんは引きこもりで家からパソコンを用いて外でお兄ちゃんをチェックなんて第一話だからテンポもゆっくりで物語の全体像が全然つかめない中で展開するので,なんだかつかみはいまいちで,閉塞感を感じるかもしれないが第2話,第3話と話が続くにつれて世界はどんどん広がっていってしっかりと日本神話を絡ませた深みのある話につながって行くから安心してほしい。


キャラクターと話のテンポが良いせいか日本神話を絡ませても重い展開なりすぎず,それでいて神話にはかならず組み込まれている人の業だったり深い心情描写が今作をただの萌え萌え日常系アニメではなくなにかこう物語を感じさせる本当にちょうどいい重みのアニメにさせている。
あとちょくちょく出てくる神様について興味を持って調べたりすると少しは賢くなれるかもしれない。

このキャラの魅力はほんと抗い難いものがある。さすが神様…
ささみさんはほんと可愛い。この頑張れない気だるそうなゆるかわいい感じはなんとも言えない。最近でもあまり見ないタイプの魅力をもつキャラクターなのではないだろうか。
他も小学生でランドセルを背負いながら身長が高くて巨乳という(まあ神様だからなんでもありなんだけれども)ギャップ萌えを超越するレベルのあべこべキャラクターからおっぱいから武器が出て来るロボット神様までほんと魅力的な女の子たちが貴方を出迎えてくれるだろう。

今作での魅力のひとつのうちに明確な悪者が居ないところとそれに救いが用意されているところがある。
まあ罪の部分は断罪されてしまったりするのだが完全に救いがなく消え去ってしまうこともなく,あのキャラ好きだったのになあなんてモヤモヤが残ることもなく全ての視聴者が安心できる優しい世界は近年にみられる作者や監督,演出家の自己満によって消え去ってしまった多くの犠牲者たちとその惨劇から逃れられる数少ない楽園として癒やしを与えてくれる。

そんなこんなで私は『ささみさん@がんばらない』をかなりの名作だと思うがいまいち知名度も評価も低いだが
それは合う合わないがあるからかもしれない。
例えば物語の展開としてはスロースターターなので最初のつかみで視聴を決めてしまう人からは切られてしまうかもしれないし,やはりモチーフの問題はつきまとうので独特な世界観になじめない人もいるかもしれない。
だが,作画も良いし目立って悪いところも見当たらないしまだ見ていないひとはぜひとも視聴してみてほしいと願っている。



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