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2017年12月23日土曜日

Arma3 Tac-Ops AARが公開されたのでいろいろと。


Arma3 Tac-Ops AARが公開されたのでいろいろと。





Arma3に新しいDLCが実装されましたね!
内容はミッションがいくつかだけというちょっと物足りないものだったのですがなんとそのミッションを英国陸軍で10年間従軍し,イラク,アフガニスタンにも派遣されてチームリーダーの経験もあり,現在ではBohemia Interactiveの軍事コンサルタントを努めているAsheさんがそのミッションをどうぷれいしたかを振り返る動画が公開されました。
Youtubeの動画では字幕をONにして設定から字幕設定を日本語に設定することによって日本語字幕で動画を楽しむことができます。

本人も行っている様にAsheさんがどうプレイしたか,何を気をつけたかのかという話で軍隊の一般的な話とも限らないし他の従軍経験者や指揮官は別の意見を持つかもしれませんが参考になるかなという話もあったのでどんな話だったのか私なりにまとめて合わせてSquadのゲームプレイにどう活かすのかという記事を投稿したいと思います。

まず,彼が繰り返し動画の冒頭で主張することがあります。それは…

「作戦というものは接敵すれば当然瓦解するものです」

ということです。



これは私もゲームをプレイする上で重要だと思います。ゲームですが戦場は流動的で,特にSquadは対人戦のゲームですから(対AIではないから思考ルーチンを読めない点でも)ArmaのCoopよりも戦況はランダム性が高く,戦闘に突入すれば当然のことですが完璧に作戦通りに行くことはほとんど無いでしょう。特にプレイヤー同士の戦いなら個々の戦闘能力や戦術的行動の噛み合い方によっては結果が思わしくない方向へいく場合もあり瓦解どころじゃすまない展開になることも予想されます。

だからこそAsheさんの語る
「思っていた以上の規模だったり状況が錯綜したりする様な展開に翻弄されずに自身を適応させて乗り越えなければならない」
ということは重要だと思います。

当然のことですが,各々が,そして分隊長が柔軟に状況に応じて対応することが出来る様に努力すればより目標を達成しやすくなるでしょう。

そしていつも完璧な結果を得られる訳ではないということと状況が流動的で接敵すればプランなど無いに等しい状況に分隊が置かれるということを頭の片隅にでも置いておけば自分隊が上手く行かなかったときでもそれほど落ちまずに済みますし,味方分隊がオブジェクトから離れた地点にいてなかなか移動しない場合でも「接敵して釘付けにされている」や「敵の拠点の探索と破壊を行っている」などによって当初の作戦やオブジェクトから離れた地点で行動しているのかもしれないと考えられることによってイライラせずに余裕をもってよりよいコミュニケーションとチームワークを得ることができるかもしれません。

それではAsheさんのゲームプレイとその振り返りをいくつかのテーマに分けて見て行きましょう。


「移動」「偵察」「攻撃」


偵察任務では敵に発見されたら任務が失敗したといっても過言ではないということを意識してとにかく敵から発見されることを避ける行動を取る必要がありますとあります。

偵察行動をする場合は当然敵との接触を避けて行動する訳ですからなるべく遮蔽物の影から影へと移動する必要があるということです。
Asheさんは任務の中で地形の高低差を活かして山の影を移動し、そこを抜けたら森林を移動しています。これはSquadのプレイ中でも同じ事が言えるでしょう。偵察行動をするならば行動中も視界を確保しようとちょくちょく頭を出して敵に発見されるリスクを負うよりも決めた偵察スポットに到着するまでは極力自身の存在を隠す行動をとるべきでルートもそのために決定される必要があるでしょう。

続いて,Asheさんは実際に偵察行動に入る際に後方への退路の確保に気を配っています。
偵察時にいきなり接敵して交戦状態になれば準備されている防衛側に有利となることが殆どなので素早く撤収する,もしくは戦闘状態となったときに後方に優れた退路があると部隊の壊滅を防ぐことが出来るでしょう。
部隊を存続させられば再び陽動として攻撃することも監視を継続することもできるのですから偵察行動に入るときに退路を確保するのは重要だと私も思いました。

では常にその様な完璧なルートを完璧に移動して完璧に偵察任務を終えられるかというとそうも行かないと思います。何故なら私達は地形を創造することはできず決められた環境と時間と資源を用いて任務を達成しなくてはならないからです。
実際,Asheさんは撤退ルートについて最善とはいえないルートを任務の遂行のためにやむを得ず決定する決断を下しました。
私達は目標を達成しなくてはなりません。そのための意識を持ち優先順位をしっかりつける必要があり,必要なら何かを犠牲にしなくてはならないでしょう。

よく敵の動きを偵察する必要があります。まずはその相手が味方ではなく敵であることを確信しなくてはなりません。相手の動き,位置をそして距離を把握しましょう。
つづいて攻撃に備えて光学機器(高倍率スコープや双眼鏡が良いでしょう)を用いて詳細(哨戒ルート,繰り返される行動,癖,部隊の損害等)に敵を偵察することを怠らないようにしましょう。
そうやって敵の情報をできるかぎり得ることや敵からの交戦を避けて隠れて移動することは『予想外』の出来事を減らすことになり作戦の成功率を上げるという訳です。

当然,攻撃は敵を把握して狙って射撃をするべきです。弾をばらまいてもあまり効果はありません。そして攻撃をしてある程度の成果を得たなら移動しましょう。攻撃して移動してまた攻撃するように位置を変えることによって敵を混乱させ反撃を抑制し,損害を抑えることができるでしょう。


・チームの戦術的配置と地形と環境の戦術的活用

そして部隊の配置にも気を配る必要があるでしょう。Asheさんは部隊を途中で二手に分けています。
分隊には役割をもってそれに特化した装備をもつ兵士が所属しています。軽機関銃などの分隊支援火器はチームが移動してもなるべく長く,効果的に援護が可能な位置に配置する必要があります。そしてその一方で先行偵察や襲撃部隊は戦闘開始まで敵の攻撃を避けるために遮蔽物などに身を潜めながら移動することになるでしょう。常に一緒に行動していては部隊の能力を最大限に発揮できない場合もあります。時には部隊の攻撃能力を最大限に発揮するために状況や地形に応じて部隊を分散して配置する必要もあるでしょう。

・諸兵科連合について

Asheさんによると諸兵科連合について全兵科を組み合わせた大規模な部隊だけを指すのではなく他の兵科の部隊と協調することとのことです。。
また、他兵科の攻撃もしくは能力の助けを単に借りたりするだけにとどまらずにそれらの能力に『乗じて』行動を取る様にすると良い様です。

・小規模のチームでの行動について

小規模なチームでは長期の戦闘や広範囲に対する対応能力で厳しい立場に立ってしまうでしょう。それなので,戦闘が始まってから長期戦を避けて襲撃と撤収を繰り返すスタイルを取ると効果的に部隊の能力を発揮できます。

具体的には最大限の攻撃性をもって一気に攻撃して敵を混乱させ,そしてその隙に撤収するのが理想です。
これは重要で戦闘開始と終了のタイミング”両方”をこちらが握っておく必要があります。

・市街地戦闘で気をつけるべきこと。

市街地戦闘や近接戦闘では「音を聞きましょう」具体的には敵が歩いたり動いたりなんらかのアクションによってその地形に応じて引き起こされる音や車輌の音,そして時には敵の装備品の揺れ動く音すら一人ひとりの生存性を高めることに貢献します。
また、チームを分散させすぎて互いのカバーが出来ない状況に陥らないように注意が必要です。
そしてもちろん常に神経を尖らせてすべての方位を警戒し特にドアや窓に注意を払いましょう。

そして第一にこれらの戦闘は部隊を損耗させますのでなるべく避けられるべきです。


・脱出と回避

脱出と回避では圧倒的劣勢下ですし部隊がバラバラの状況ですので(単独行動なので)自己の努力を必要とします。
予想される敵の位置,巡回ルートと自分の位置に距離を置くルートを自分で決めなくてはなりません。そして建造物の近くを移動する段階になれば特に警戒と索敵を密にする必要があるでしょう。


・装甲車両について

まず,当然のことながら重要で気をつけなければならないことは降車,乗車している際,そして歩兵が至近距離に展開しているときに味方を轢かないように気をつける必要があります。

そして車輌を運用するときはその車輌に搭載されている優秀な火力,弾薬の数,光学機器を活かして存分に能力を発揮しましょう。
その一方で車体が大きいことやその脅威度から優先目標になりやすいということを意識して立ち回りましょう。攻撃を行ったら一度待避した方が良いでしょう。前進して攻撃そしたら後退して位置を変えるのです。
また、その様な運用方法をとるならば敵,味方双方から距離を置いている場面が多いでしょうから目標の識別がより難しくなると思います。誤射に注意しましょう。直接狙って攻撃してしまわないようにするだけでなく射線にも注意する必要があります。

車輌は密集地帯に入ると高い能力を持つ歩兵による対戦車兵器による脅威に晒されます。建物や遮蔽物が多く存在する地帯には侵入せず,そうする場合には『大量』の随伴歩兵と協調する必要があることを忘れないようにしましょう。
基本的には密集地帯での作戦任務ではその外縁部で活動することになるでしょう。


とのことです。言われていることはけっこう当たり前のことだったり知られていることも多い上にゲームでそこまで!?と思うこともあるかもしれませんがよく考えてみると以外と実践できていなかったりするのでAsheさんのアドバイスを少し意識して行動したらゲーム中でより戦果を挙げられたりするかもしれませんね。

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