残念ながら幼稚園を卒園して小学校に入る頃には競馬は卒業してしまいましたが競馬も馬も好きでした。
そんな馬たちが擬人化されて活躍するアニメの紹介です!!
これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競走能力を持つ
“ウマ娘”が遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。
田舎から都会のトレセン学園に転校してきたウマ娘・
スペシャルウィークは、チームメイトたちと切磋琢磨しながら「日本一のウマ娘」の称号をかけて
<トウィンクル・シリーズ>での勝利をめざす!
ウマ娘 プリティーダービー(公式サイト)
今回紹介する『ウマ娘 プリティーダービー』は30分枠で放映された競走馬の擬人化ゲームアプリのアニメ化アニメである。似た様なアニメには太平洋戦争で活躍した海軍艦艇を擬人化した『艦これ』が挙げられる。
最初、私は今作を見て拍子抜けしてしまった。私は今作をてっきり亜人系アニメだと誤解していたので、「セントールの悩み」で見た姫ちゃんみたいなウマ娘が躍動する姿が見れると思っていたのだった。だが私が目にしたウマ娘はしっぽとウマ耳以外はほとんど人間の女の子と一緒の見た目だったのだ。
だがそれは違った。これはウマ+娘のアニメではなくウマの擬人化キャラクターであるウマ娘の紡ぐ物語をアニメにした作品だったのだ。そこをはき違えずに『艦これ』のようなものだと思えば今作の“ライトなウマ感”も納得できる。
というわけで亜人系アニメ作品上級者のお友達からすれば物足りなく感じてしまうかもしれないが、逆に考えれば間口が広く初心者からも楽しめるアニメといえるだろう。
後々再び触れることになるだろうが、擬人化に伴って競馬ファンや一部馬主からは受け入れられないような設定が付け加えられた影響か、今作は反感を買ってしまったり、実際に存在した(もしくはしている)競走馬を作中に登場させたため、その競走馬(主人公)が作品放映中に死んでしまったりとタイミングが悪い出来事もあったため一部界隈からは呪われたコンテンツ扱いを受けることもあったが私はそんなことはないと思う。
似たようなコンテンツとして艦これが挙げられるが艦これでは沈んだ船たちが擬人化されて帰ってきて数多くの提督たちに愛されている。
ウマ娘の元となった競走馬にも短い生涯や悲劇があるものも多いのだががきっと擬人化されたウマ娘達はそんな競走馬たちへの多くの人の想いをのせて永遠に駆け抜け続けるだろう。
作中の言葉を借りるなら彼女たちもまた想いを乗せて走るために生まれてきたのだ。
ここで今作の主要なファクターである『ウマ娘』について考えてみたい。
ウマ娘とあるが前述した通り、どちらかというと「人間の女の子」に近い娘要素が強いデザインになっている。
基本的には人型で耳がウマ耳になっていてしっぽが生えている。食べるものも人と同じだ。
一方でウマ要素もそれなりに練り込まれていて、アニメでお約束とも言える「遅刻しかけてパンを頬張りながら登校するシーン」は「遅刻しかけて”にんじん”を頬張りながら登校するシーン」に置き換えられている。
また、蹄はないが、陸上競技で使われる靴におけるスパイクの様な立ち位置で蹄鉄が用いられている。
”ウマ”娘と呼ばれてレースが開催されるくらいには走る速度は人のそれとは比較にならず、相当な速度(作中では70km/hほどとの言及あり)が出る様だ。その脚力は凄まじく強力な様なので特殊な訓練を受けているトレーナーさん以外の人には後ろに立ってセクハラ行為に及ぶようなことはオススメできない。おそらく死ぬ。
レースに出場するウマ娘たちはトレセン学園に通っていてそのトレセン学園に主人公となる『スペシャルウィーク』が転入してくるというところから物語は始まる。
彼女は遠い田舎で『サイレンススズカ』の走りに魅了されて「日本一のウマ娘」になることを目指してトレセン学園に転入してきたのだった。
そんな彼女は紆余曲折を経てサイレンススズカと同じチームに所属してトレーニングを受けることになる。ここでいうチームは厩舎みたいなものだろうか。
そんなスペシャルウィークことスペちゃんは2話でデビュー戦、そして3話では弥生賞に挑むことになる。ここで心臓破りの坂が出てくる。マキバオーに出てきたあれであるがスペちゃんはいともたやすく突破して勝利している。
弥生賞も勝って調子に乗ったスペシャルウィークちゃんは調子ノリノリガールとなり、大食い、スペシャルデブとなる。そして惨敗。
そんな彼女だが周囲の仲間やトレーナーさん、そしてスズカちゃんの力を借りて立ち直り、どんどん強くなって行く。
そして、元ネタとなる実在した競走馬の軌跡を辿りつつもよりハッピーエンドかつ百合百合しい展開を迎えることになる。もちろん唐突に海回や温泉、お祭り回と日常パートもあるので期待してほしい。チョコバナナならぬチョコ人参もあるんだよ。
(大食い時のお腹の大きさは見応えがある。妊婦さんかな?とも思えるお腹の表現を見るとこれはこれで有りかな…とあらたな境地を見いだせるかもしれない。そういう趣味嗜好にも対応?)
もともと、競馬に触れていた影響もあってウマ娘のレースは最初、「ただのマラソンかよ…」と迫力にかけてなにか笑ってしまいそうなところもあったのだが、慣れと今作が擬人化作品であるというふうに認識を改めたことによって普通に見れる様になってくる。
それでも私はエフェクトが風を切る表現だけだったりともうちょっと汗の表現とか演出が欲しいと思うがストーリーも含めて見ればなかなかに見応えのあるものだったと思う。
ウィニングランならぬウィニングライブは「アイドルアニメかよ!?」と二度は突っ込んでしまうほどにミスマッチなのだがかわいいからまあいいだろう。こまけぇことはいいんだよ!!あ、パドックもあります。
ここで私のお気に入りのウマ娘を紹介しておこう。
トウカイテイオー
元気なボクっ娘。ダンスが上手い。
グラスワンダー
かわいい。
メジロマックイーン
かわいい。私も足蹴にしてほしい。
サイレンススズカ
いちばん走り方が馬っぽい。「ただひたすら走り回るだけ」と純真さをもつスズカちゃん。
ここである仮説について検証していきたい。「ウマ娘 プリティーダービー」が”ほとんど百合作品”である可能性についてだ。
1.待てよ…ウマ娘はいるけれどウマ野郎は登場しない…。
↓
2.まさか…百合アニメなのでは?
↓
3.両頬に手を添えて励ますような関係を見て疑惑は確信に
特にスズカ×スペは見逃せない。
最初から同棲。スズカちゃんは序盤から頬を染めてスペちゃん呼び。これは確定間違いない。
そしてキミの笑顔が好きみたいないスペちゃんの心情描写が入ってくる。この時点で今作がほぼ1000%百合作品であるといえるだろう。
さらにストーリーが進むと夜に二人きりで語り合うシーンに突入する。
こうなったら私はもう止められない。百合・花火・二人きり…キスする二人..いや2頭の姿が見える。(幻覚)
だが、それでも二人は百合ではなく素敵な親友兼ライバルという関係なのではないか主張をするミーハーくんもいるかもしれない。だがスズカさんの連絡先登録の画像が「なによりもすきな人参」>>食べちゃいたいくらい≒スズカさん食べちゃいたい=百合という事実は揺るがない。(はい論破)
スズカのライバルになりたい?既にそれ以上の関係なんじゃないですかねぇ(名推理)という展開から最終話で告白。それに笑顔で答えるスズカちゃん。これはほとんど百合作品であると断じざるを得ない。
グラスワンダーから仄かにサイコレズの波動を感じるのもまたGOODである。
さて、話題を戻してまとめに入るとして、スズカさんが骨折する後半から若干の失速感を感じてしまったが艦これと同じで史実をたどればキャラが死に評価が落ちる。だが史実からはずれればそこから先の整合性は失われるというジレンマを一番穏便な形で解決できたのではないだろうか。その努力に私は敬意を払いたい。
アニメなら死なない。アニメなら死なない。アニメなら死なない(歓喜!)
12話の放映が終わったとのEX枠ではアニメ作中で登場したウマ娘が全員集合してレースを繰り広げる。そして全員同着!?
それから全員でライブをして終了。やはりアイドルアニメだった。ウマ娘サンシャインもお待ちしてます。
制作陣のクオリティの高さとスマホゲーの設定の詰めの甘さをどうまとめ上げるのかという試みを見られるし、とにかくアニメとしてのクオリティはかなり高い方だと思える上にライトな擬人化・亜人枠としても楽しめるので万人にオススメできるアニメだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿