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2018年7月20日金曜日

リアルとゲームは別ですからっ(キリッ

みなさんはネトゲをプレイしていますか?なんだかんだいってネトゲをプレイする層の人はアニメもなんらかのアニメを視聴していることが多い気がします。
ネトゲにもいろいろなジャンル分けがありますがその中でもMMORPGを取り扱ったラブコメアニメの紹介です!


ネトゲに女なんかいない、そう思っていた時期が私にもありました。

ネトゲの女キャラに告白!→残念!ネカマでした☆

そんな悲しい黒歴史を秘めた少年・英騎(ルシアン)が、
今度はネトゲ内で女キャラに告白された。

まさか黒歴史の再来!?と思いきや――。

「ま、マジで? 本当にリアル女!?」
    「うわー! ルシアンだ! 本当にルシアンですよー!」

相手であるアコ=玉置亜子は本物の美少女で、しかも……

「いた、ルシアン! おはようルシアン!」
    「ちょっおまっ! やめて死ぬ! 恥ずかしさで死ぬから…!」

こいつ、リアルとネトゲの区別が付いてない……だと……!?
ヤバい! 俺のリアルが死滅してしまう……!!

英騎は彼女を何とかまともな人間に更生させようと、
ギルドの仲間たちと動き出すが――

残念で楽しい日常≒ネトゲライフが始まる!

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
公式サイト


今回紹介するのは「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」という30分枠のMMORPGをネタにしたラブコメアニメだ。
めちゃくちゃ長いタイトルの本作だがどう略するのかは知らない。

MMORPGをテーマに取り入れた作品のいままでのアニメ作品のプールを振り返るとそれなりに作品数は出揃ってはいるのだが、どちらかというとネトゲパートの表現が異世界に近かったり時代設定が現代でなくそもそもそのゲームの世界に入り込んでしまったりとネトゲプレイヤーからすると「ネトゲのリアル感」が薄い作品が多かったのではないだろうか。
そんな作品があふれるなかで今回紹介する「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」はネトゲネタやネトゲパートでかなり”ネトゲ感”を出している作品として提示できるのではないかと私は思っている。


本作のリアルパート、つまりネトゲを扱う部分でないところで主人公と絡むのは女の子だけだ。
だからといってハーレムものになるのかというと今回は少し事情が変わっている。

主人公であるルシアンがネトゲ上で結婚しているアコ(玉置亜子)の愛がはっきりと重いからだ。
この亜子ちゃんは高校でルシアンたちと知り合うようになる前から暗くて友達もいないタイプという設定で、そこに”初めて”優しくしてくれた人としてルシアンが描かれている。
そんなルシアンに対するアコの感情は倒錯的ともとれる程には深い


作中ではかなり軽く描写されているのだが、昔に主人公がネット上で告白した相手を実際に呼び出していきなり「バールのような?」鈍器をもって襲いかかるシーンも描かれている。


また、ネトゲにハマりすぎて「ネトゲと現実の境界がなくなっている」という私達が実際に暮らしているこの世界でのネトゲ廃人ですらそんなことないだろうというようなトンデモ設定が今作にひと味付け加える要素となっていて、それが本作のラブコメパートの波乱というかゆらぎを作り出している。

そういうわけでラブコメアニメでありながらもどちらかというとネトゲネタを強めに出しつつも三角関係などには発展せず、ハーレムにも向かうことなく、ビミョウな二人の距離というか気持ちのズレがどう埋まっていくのかという過程を描いた本作はライトな正統派ラブコメを愛する視聴者にとっては良い選択肢になり得るのではないだろうか。
逆に展開の重いラブコメなんかを求めている視聴者からしてみると、ネトゲ要素もそれを知らない人からしたらあまり面白く感じられないだろうし、評価は低くなってしまうかもしれない。

主人公と恋仲になったりするわけではないが、他のギルドメンバーであり同じ学校に通う女の子たちや先生もそれぞれ要所要所の特徴をつかみつつも無難なキャラデザインとなっていて作風や作画は悪くなく、ストーリーに対する嗜好を除いた視点で捉えるならなかなかのクオリティを保った作品と言えるのではないだろうか。


まだネトゲをプレイしていない視聴者は今作を見て、ネトゲの女キャラに夢を見て、そしてネトゲプレイヤーは本作を視聴して「あるある」「ねーよ」とツッコミを入れつつ「ライト」なラブコメとして本作を楽しんでみては如何だろうか。


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