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2018年6月9日土曜日

お前も…消えるのか?

いままでの人生に悔いはありませんか?
もし、今この場で死んでしまったとしてそれでも安らかに最期を迎えられますか?
理不尽な人生を送り、世界を、そして自分自身に後悔を残して死んだ者たちの物語の紹介です。


―――神への復讐。
その最前線

舞台は死後の世界
運命に立ち向かう少年少女たちの物語

なんらかの理由で最後を遂げた少年・音無は、死後の世界の学校で、ゆりと名乗る少女と出会う。
彼女は神に反逆する「死んだ世界戦線」のリーダーで、天使と日夜激戦を繰り広げていた。
そして、立ちはだかるは神の使い・天使。それは、可憐なひとりの少女だった。
生前の記憶が無く、この死後の世界で何が起きているのかも分からず戸惑う音無。

彼は、ゆりたちと共に戦う道を選ぶことにしたのだが…。

Angel Beats!(公式サイト


30分枠アニメ。私が最後に見たKey関連の作品だった。その後に Rewriteが発表されたが今の段階ではまだ未視聴である。
だから前後作との比較ではなく、関連作品との比較としては過去2作を引き合いに出すことが増えると思うが、そこのところは了承頂きたく候。

Key作品といえば、「人生」そのものとまで言われる伝説のアニメ・エロゲの一角を成すあんぱんCLANNADが挙げられる。かの作品はヒロインの悩みや暗い過去に向き合い、一緒に克服することでトゥルーエンドへの礎を築き上げて最後には感動のハッピーエンドで終わるという流れだが今作は今までの作品とは違って、しっかりとした結末は迎えるがハッピーエンドと言えるかどうかは人によって評価が分かれるものではないかと私は考えている。

ストーリーを簡単にまとめて紹介しよう。
主人公の音無は突然謎の学園で目を覚ます。過去も自分の名前もわからないまま、目の前で狙撃銃を構える少女「ゆりっぺ」と出会い告げられる。「死後の世界へようこそ」
そしてそんな彼女の構える銃の先には白髪の可憐な少女が居た…
…という出だしから始まり、軽くネタバレになってしまうが要は生きているときに壮絶な過去絶望を背負ってしまってそのまま命を失ったものたちが集まる「救済の?世界」でそこに送られて住まうものたちがまた来世へ旅立つために過去を克服して安らかに成仏するという南無阿弥陀仏アニメとなっている。ちなみに成仏したら輪廻転生するらしい。

また、作中の音楽にも注目して欲しい。
作中で「死んだ世界戦線」陽動部隊である「ガルデモ」が奏でる音楽はなかなかのもので、確か私の記憶が正しければCDの売上も良好だったと思う。
作中での作詞者本人の想いなどもつまっているこの曲は曲自体の良さだけでなく作品のストーリーともマッチしていて、作品からでも曲からでもどちらからでも楽しめることだろう。


今作はゲーム原作ではなく、アニメプロジェクトから始まるといういままでのKey作品特有のパターンから外れている作品だけに当時の注目度はとても高かった。
当然私も期待を寄せていたが、今作はその期待からしてみればそこまでかなという出来に感じるものだった。
その理由はいたって簡単に説明できてなおかつ個人的な嗜好によるものだ。
「私は単純なハッピーエンドが好きなんだよおおおおおお!!」


なぜ、今作が単純なハッピーエンドを迎えたと言えないのかは今作を楽しく視聴するためには伏せておいたほうが良いと思うのでそこのところは各々に実際にその目で見て確認して見て欲しい。

今作はKey作品らしく感動ありアホらしさあり野球ありと前作、および前々作からの流れをしっかり汲んでいる作品となっている。
また、それだけでなくここは賛否両論ポイントになってしまうとは思うのだが従来のエロゲ型として各ヒロインを攻略して奇跡のちからでハッピーエンドという形ではなく元から死後の世界という異世界での物語を描いているところは今作を視聴する上で大きなポイントになることだろう。
私の個人的嗜好には合わなかったがKey作品の魅力が充分につまった作品ではあると思える今作、ぜひとも視聴してみては如何だろうか。

天使ちゃんマジ天使。

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